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英文法

英語の分裂文(It is...that構文)|強調構文の作り方と使い方

英語を読んでいると "It was John that broke the window." のような文に出会うことがあります。「Johnが窓を割ったのだ」という意味ですが、なぜ "John broke the window." と素直に書かないのでしょうか。この分裂文(cleft sentence)は、文の中から特定の要素を取り出して強調するための構文です。本記事では、分裂文の仕組みと作り方を、豊富な例文を使ってわかりやすく解説します。

分裂文(強調構文)とは何か

分裂文とは、1つの文を2つの節に「分裂」させることで、特定の要素を強調する構文です。英語では主に2種類の分裂文が使われます。

  • It-cleft(It is...that構文):It is/was X that... の形。Xの部分が強調される
  • Wh-cleft(疑似分裂文):What...is/was X の形。Xの部分が強調される

分裂文を使うことで、「誰が」「何を」「いつ」「どこで」などの情報のうち、特に伝えたい部分を際立たせることができます。会話でも書き言葉でも頻繁に使われる重要な構文です。

通常の文
John broke the window yesterday.
分裂文(Johnを強調)
It was John that broke the window yesterday.

上の例では、「窓を割ったのはJohnだ(他の誰でもなく)」というニュアンスが強調されています。会話では、前の文脈で「誰が窓を割ったのか」という疑問や前提があるときに使うのが自然です。

It-cleftの基本構造と作り方

It-cleftの基本的な構造は次の通りです。

It-cleftの公式: It + be動詞 + 強調する要素 + that/who + 残りの文

作り方の手順を具体的に見ていきましょう。

手順1:通常の文を用意する

She sent the email to the wrong person.

彼女は間違った人にメールを送った。

手順2:強調したい要素を取り出す

この文から「彼女(she)」を強調したいとします。

手順3:It-cleft文を作る

It was she who sent the email to the wrong person.

間違った人にメールを送ったのは彼女だった。

強調する要素が「人」の場合、thatの代わりにwhoを使うこともできます。「物・場所・時間」の場合はthatを使います。

It was the email that she sent to the wrong person.

彼女が間違った人に送ったのはメールだった。(emailを強調)

It was to the wrong person that she sent the email.

彼女がメールを送ったのは間違った人宛てだった。(送り先を強調)

be動詞の時制について

be動詞の時制は、元の文の出来事が起きた時制に合わせます。現在の出来事なら "It is..." 、過去の出来事なら "It was..." を使います。

It is hard work that makes the difference. (現在の真実)

違いを生むのは努力だ。

It was in 1969 that humans first landed on the moon. (過去の出来事)

人類が初めて月に着陸したのは1969年のことだった。

何を強調できるか——主語・目的語・副詞句の強調

It-cleftで強調できる要素は多岐にわたります。主語・目的語・副詞句(時間・場所・方法)のいずれも強調することができます。

主語を強調する

It was my sister who introduced me to jazz music.

私にジャズを紹介してくれたのは姉だった。

It is the team leader who makes the final decision.

最終決定を下すのはチームリーダーだ。

目的語を強調する

It was his kindness that impressed me the most.

私が最も感銘を受けたのは彼の優しさだった。

It's the pronunciation that learners find most challenging.

学習者が最も難しいと感じるのは発音だ。

時間を表す副詞句を強調する

It was during the meeting that she realized the mistake.

彼女がミスに気づいたのは会議の最中だった。

場所を表す副詞句を強調する

It was in Tokyo that they first met.

彼らが最初に出会ったのは東京だった。

理由・方法を表す副詞句を強調する

It was because of the rain that the event was cancelled.

イベントが中止になったのは雨のせいだった。

注意:述語動詞(verb)そのものをIt-cleftで強調することはできません。「彼女がしたことはメールを送ることだった」のように動詞を強調したいときは、Wh-cleftを使います。

What節を使ったWh-cleft(疑似分裂文)

Wh-cleft(pseudocleft / what-cleft)は、"What + S + V + is/was + 強調要素"という構造を持つ分裂文です。動詞を含むより複雑な要素を強調したいときに特に役立ちます。

Wh-cleftの基本構造

Wh-cleftの公式: What + S + V + be動詞 + 強調する要素

What I need is a long vacation.

私が必要としているのは長い休暇だ。

What she did was apologize immediately.

彼女がしたのはすぐに謝ることだった。

What surprised me most was his reaction.

私が最も驚かされたのは彼の反応だった。

Wh-cleftの倒置形(Reversed Wh-cleft)

強調要素を文頭に置いて "X is what..." の順にする「倒置型Wh-cleft」もよく使われます。

A long vacation is what I need.

私が必要としているのは長い休暇だ。("What I need" と同じ意味)

Consistency is what separates successful learners from the rest.

成功する学習者とそうでない人を分けるのは継続性だ。

会話とライティングでの使い分け

分裂文は会話でも書き言葉でもよく使われますが、それぞれ使い方のコツが異なります。

会話での分裂文

会話では、前の文脈で出てきた情報に対して「それは〇〇だよ」と訂正・補足するときに分裂文が使われます。発話の強調(stress)と組み合わさることで、特定の情報に注意を引きつける効果があります。

A: Did Tom break the window?
B: No, it was Mike who broke it.

A:トムが窓を割ったの? B:いや、割ったのはマイクだよ。

ライティングでの分裂文

エッセイや記事では、主張を明確にしたい箇所で分裂文を使うと効果的です。読者の注意を引きつけ、筆者の主張をはっきりと伝えることができます。

It is regular practice, not innate talent, that leads to language fluency.

言語の流暢さをもたらすのは、生まれつきの才能ではなく、定期的な練習だ。

このように分裂文を使うと、対比関係(talent vs. practice)を際立たせながら、主張を強く打ち出すことができます。

📝

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よくある誤りと注意点

thatの省略に注意

It-cleftの "that" は、強調する要素が人のときに "who" に置き換えられますが、会話では省略されることもあります。ただしフォーマルなライティングでは省略しない方が無難です。

It was John (that/who) told me. (会話では that/who を省略することもある)

私に教えてくれたのはジョンだった。

通常の強調文との混同に注意

"It is important that..." のような文は分裂文ではありません。It-cleftは「It + be + 具体的な要素 + that + 動詞を含む節」という構造を持ちます。"It is important that..." では "important" が形容詞で、分裂させた要素ではないため、分裂文には該当しません。

形式主語のIt(分裂文ではない)
It is important that you study grammar.
It-cleft(分裂文)
It is grammar that you should study.

強調しすぎに注意

分裂文を使いすぎると、文章全体がくどい印象になります。本当に強調が必要な箇所だけに使い、通常の文と適切に組み合わせることが自然な英語表現への近道です。

練習問題で確認しよう

次の文を、指示に従って分裂文に書き換えてみましょう。

  1. My teacher recommended this book to me. ("my teacher" を強調するIt-cleftに)
  2. She moved to London because of her job. ("because of her job" を強調するIt-cleftに)
  3. I need more time. (Wh-cleftで「私が必要なのは〜だ」に)
解答例: 1. It was my teacher who recommended this book to me. 2. It was because of her job that she moved to London. 3. What I need is more time.

分裂文は、日本語の「〜したのは〇〇だ」「〇〇こそが〜だ」に対応する構文です。英語を読む際にはIt-cleftやWh-cleftを見抜き、「どの要素が強調されているか」を意識する習慣をつけましょう。書く際には、伝えたい情報を際立たせたいときに積極的に活用してみてください。

実際の英語音声の中でも分裂文は頻繁に登場します。ListenUpのリスニングクイズで耳を鍛えながら、GrammarUpの文法クイズで強調構文を練習してみましょう。英会話サービスを比較したい方はランキングページもご覧ください。

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