英語の動名詞(-ing)と不定詞(to+動詞)の違い【使い分けルールと例文】
「enjoy swimming と enjoy to swim、どっちが正しい?」——英語の動名詞と不定詞の使い分けは、中級者が最もつまずく文法のひとつです。どちらも「〜すること」と訳せるため、日本語では区別がつきにくいのが悩みの種です。
この記事では、動名詞(-ing 形)と不定詞(to + 動詞の原形)のそれぞれのイメージから始め、動詞別の使い分けルール・意味が変わる重要動詞・前置詞後の扱いまで、例文つきで体系的に解説します。
動名詞と不定詞とは(それぞれの基本イメージ)
まず両者の基本的なイメージを押さえましょう。
| 種類 | 形 | 基本イメージ |
|---|---|---|
| 動名詞 | 動詞 + -ing | 「すでに行っている・現実の行為」/過去・継続のニュアンス |
| 不定詞 | to + 動詞の原形 | 「これからする・まだ実現していない行為」/未来・意図のニュアンス |
このイメージは絶対的なルールではありませんが、使い分けに迷ったときの判断基準になります。動名詞は「すでに起きていること・実際の経験」、不定詞は「これからやること・目標・意図」に使われる傾向があります。
I like swimming. (動名詞:泳ぐこと全般、習慣的行為)
私は泳ぐことが好きです。
I want to swim. (不定詞:これから泳ぎたい、未来の意図)
私は泳ぎたいです。
動名詞のみをとる動詞(enjoy/finish/avoid/mind など)
以下の動詞の後には動名詞(-ing)のみが続きます。不定詞(to + 動詞)は使えません。
| 動詞 | 意味 | 例文 |
|---|---|---|
| enjoy | 〜を楽しむ | I enjoy reading novels. |
| finish | 〜し終える | She finished writing the report. |
| avoid | 〜を避ける | Avoid making eye contact. |
| mind | 〜を気にする | Would you mind opening the window? |
| consider | 〜を検討する | I'm considering moving abroad. |
| suggest | 〜を提案する | He suggested taking a break. |
| practice | 〜を練習する | Practice speaking every day. |
| keep | 〜し続ける | Keep trying. |
| give up | 〜をやめる | She gave up smoking. |
| put off | 〜を延期する | Don't put off doing it. |
覚え方のヒント:enjoy / finish / avoid / mind / consider / suggest / keep / give up — いずれも「実際に行われている行為」や「具体的な動作」に結びつく動詞です。
He suggested taking the train instead of driving.
彼は運転の代わりに電車に乗ることを提案した。
不定詞のみをとる動詞(want/decide/hope/plan など)
以下の動詞の後には不定詞(to + 動詞)のみが続きます。
| 動詞 | 意味 | 例文 |
|---|---|---|
| want | 〜したい | I want to learn Spanish. |
| decide | 〜することを決める | She decided to quit her job. |
| hope | 〜することを望む | I hope to see you soon. |
| plan | 〜する予定だ | We plan to visit Tokyo. |
| promise | 〜することを約束する | He promised to call back. |
| refuse | 〜することを断る | She refused to sign the document. |
| manage | なんとか〜する | He managed to finish on time. |
| agree | 〜することに同意する | They agreed to cooperate. |
| seem | 〜するようだ | It seems to be working. |
| fail | 〜することができない | She failed to arrive on time. |
覚え方のヒント:want / decide / hope / plan / promise / refuse — これらはすべて「まだ起きていない、これからの行為」に対する意志や態度を表す動詞です。
They decided to postpone the meeting until next week.
彼らは会議を来週まで延期することを決めた。
両方とれるが意味が変わる動詞(stop/try/remember/forget)
最も重要なのがこのカテゴリです。動名詞と不定詞の両方を続けられるが、意味が大きく変わる動詞があります。日本語では訳し分けが難しいため、例文で丸ごと覚えるのが効果的です。
stop
stop + 動名詞 = 「〜するのをやめる」。stop + 不定詞 = 「〜するために立ち止まる」(不定詞は目的を表す副詞的用法)。
try
try + 動名詞 = 「試しに〜してみる」(実際に行動した)。try + 不定詞 = 「〜しようとする」(うまくいかなかったニュアンスが含まれる)。
remember
remember + 動名詞 = 「〜したことを覚えている」(過去の記憶)。remember + 不定詞 = 「〜することを忘れずに覚えておく」(これからの行動を忘れない)。
forget
forget + 動名詞 = 「〜したことを忘れる」(過去の出来事)。forget + 不定詞 = 「〜することを忘れる」(これからやるべきことを忘れる)。
前置詞の後は動名詞(be good at / look forward to など)
前置詞の後には必ず動名詞が来ます。不定詞の to と前置詞の to を混同しないことが重要です。
よく使う「前置詞 + 動名詞」の表現
She is good at playing the guitar.
彼女はギターを弾くのが得意だ。(at は前置詞 → playing)
I'm looking forward to seeing you.
お会いできるのを楽しみにしています。(to は前置詞 → seeing。to + see ではない!)
Thank you for helping me.
助けてくれてありがとう。(for は前置詞 → helping)
I'm tired of listening to complaints.
不満を聞き続けるのに疲れた。(of は前置詞 → listening)
「前置詞 to + 動名詞」の頻出表現一覧
look forward to / be used to / object to / contribute to など、to が前置詞として使われる熟語では、後ろに動名詞が来ます。be used to doing(〜することに慣れている)と used to do(かつて〜した)を混同しないよう注意しましょう。
I'm used to waking up early. ○ / I'm used to wake up early. ✕
早起きするのに慣れています。(to は前置詞なので waking up)
練習問題と使い分けの判断フロー
動名詞か不定詞かを判断するとき、以下のフローで考えると整理しやすくなります。
- 前置詞の後か? → YES なら動名詞一択
- 動詞が「動名詞のみ」リストにあるか? → YES なら動名詞
- 動詞が「不定詞のみ」リストにあるか? → YES なら不定詞
- stop / try / remember / forget か? → 意味の違いを確認する
- どちらでもよい動詞(like / love / hate など)か? → どちらでも可(ただし米英で好みが異なることあり)
練習してみよう
以下の空欄を動名詞か不定詞で埋めてみましょう。
1. She avoided _____ (make) the same mistake again.
→ making(avoid は動名詞のみ)
2. He decided _____ (leave) early.
→ to leave(decide は不定詞のみ)
3. She stopped _____ (talk) when I entered the room.
→ talking(話すのをやめた)※ stop to talk にすると「話すために立ち止まった」に変わる
4. I'm looking forward to _____ (hear) from you.
→ hearing(to は前置詞)
ListenUp のリスニング練習では、動名詞・不定詞を含む自然な英文を耳で聴いて慣れることができます。ルールで覚えた後は、実際の音で体に染み込ませましょう。
まとめ
動名詞と不定詞の使い分けの要点をまとめます。
- 動名詞のみ:enjoy / finish / avoid / mind / consider / suggest / keep / give up など
- 不定詞のみ:want / decide / hope / plan / promise / refuse / manage など
- 意味が変わる重要動詞:stop / try / remember / forget — 動名詞は過去・現実、不定詞は未来・意図
- 前置詞の後:必ず動名詞(look forward to doing / be used to doing など)
最初はリストを見ながらでも構いません。文法クイズで繰り返し練習していくうちに、どの動詞の後に何が来るかが自然と身についてきます。特に stop / try / remember / forget の意味の差は試験でも頻出なので、例文ごと覚えてしまうのがおすすめです。