英語の完了進行形(has been doing)|継続・結果の表し方
目次
英語学習者が特に混乱しやすい文法のひとつが、現在完了形(has done)と現在完了進行形(has been doing)の違いです。どちらも「過去から現在にかけての出来事」を表しますが、焦点の当て方が異なります。本記事ではこの2つの違いに加え、過去完了進行形(had been doing)の使い方まで含めて、具体的な例文とともに丁寧に解説します。
現在完了形と現在完了進行形の違い
まず大前提として、2つの形の基本的な違いを押さえましょう。
| 形 | 構造 | 焦点 |
|---|---|---|
| 現在完了形 | have/has + 過去分詞 | 結果・経験・完了した事実 |
| 現在完了進行形 | have/has been + 動詞のing形 | 継続・動作のプロセス・現在への影響 |
シンプルに言えば、「何が起きたか(結果)」に注目するのが現在完了形で、「どれだけの期間、何をし続けているか(プロセス・継続)」に注目するのが現在完了進行形です。
現在完了形(has done)の使い方
現在完了形は主に3つの意味で使われます。
1. 完了(〜し終えた)
何かを「やり終えた」という完了を表します。often と一緒に使う already・just・yet などのキーワードが頻繁に登場します。
I have just finished the report.
レポートをちょうど書き終えたところです。
Have you eaten lunch yet?
もうランチは食べましたか?
2. 経験(〜したことがある)
人生の中でその経験があるかどうかを表す場合に使います。ever・never・before などと一緒に使われることが多いです。
Have you ever been to Australia?
オーストラリアに行ったことはありますか?
She has never tried sushi before.
彼女はこれまで寿司を食べたことがない。
3. 継続(〜している・〜してきた)
過去のある時点から現在まで状態が続いていることを表します。for や since と一緒に使われます。
I have lived in Tokyo for ten years.
10年間東京に住んでいます。
They have been married since 2015.
彼らは2015年から結婚しています。
現在完了進行形(has been doing)の使い方
現在完了進行形は、過去のある時点から始まった動作が現在まで継続していることを表します。「ずっと〜している」というニュアンスで、動作のプロセスや継続の長さを強調します。
継続している動作の強調
現在完了形で「継続」を表すこともできますが、現在完了進行形はより「動作の継続」と「現在も続いている感覚」を強調します。
I have been studying English for three years.
3年間ずっと英語を勉強し続けています。(今もまだ続けている)
She has been waiting for over an hour.
彼女は1時間以上ずっと待っています。
It has been raining since this morning.
今朝からずっと雨が降り続けています。
現在の状態の原因説明
現在目に見えている状態の原因を説明する際にも使えます。「〜していたからこうなった」という因果関係を含みます。
Your eyes are red. Have you been crying?
目が赤いですよ。泣いていたんですか?
I'm exhausted. I've been working all day.
疲れ果てた。一日中ずっと働いていたから。
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過去完了進行形(had been doing)の使い方
過去完了進行形(had been doing)は、過去のある時点よりもさらに前から始まり、その過去の時点まで継続していた動作を表します。「過去の過去から過去まで続いていた」というイメージです。
基本構造と使い方
She had been working at that company for five years before she quit.
辞める前、彼女はその会社に5年間勤め続けていた。
When I arrived, they had been waiting for two hours.
私が到着したとき、彼らはすでに2時間待ち続けていた。
He was tired because he had been driving all night.
彼は疲れていた。一晩中ずっと運転していたからだ。
過去完了進行形は主に、過去のある時点での状態や感情の原因を説明するときによく使われます。"because" や "when" などの接続詞と一緒に使われることが多いです。
間違えやすいポイントと注意点
「〜し終えた」を強調したいなら現在完了形
動作が完全に完了したことを伝えたいときは現在完了進行形ではなく現在完了形を使います。
I have read the book. (完了 — 読み終えた)
その本を読み終えました。
I have been reading the book. (継続 — まだ読んでいる可能性がある)
ずっとその本を読んでいます。(まだ読み終えていないかも)
完了 vs 継続:どちらを選ぶか
「読み終えた」「書き終えた」など完了した事実を伝えたい → 現在完了形
「ずっと〜し続けている」「まだやっている途中」という継続プロセスを伝えたい → 現在完了進行形
状態動詞と完了進行形
英語には「状態動詞(stative verbs)」と呼ばれる動詞のグループがあり、これらは原則として進行形(〜ing形)にすることができません。代表的なものには know・believe・love・hate・want・need・understand・own・belong・contain などがあります。
そのため、これらの動詞は現在完了進行形にすることもできません。継続の意味を持たせたい場合は現在完了形を使います。
I have known her for ten years. (正しい)
私は10年間彼女を知っています。
I have been knowing her for ten years. (誤り — knowは状態動詞)
※ このような言い方はしません。
ただし、一部の動詞は文脈によって状態動詞にも動作動詞にもなるため、注意が必要です。たとえば think は「考える(動作)」の意味では進行形が使えますが、「〜と思う(状態・意見)」の意味では使えません。
練習問題
現在完了形と現在完了進行形を正しく使い分けられるか確認してみましょう。
問題1
「彼女は今朝からずっとメールを書いています。(まだ終わっていない)」
She has been writing emails since this morning.
現在完了進行形を使用。動作の継続を表す。
問題2
「彼は3冊の本を書き終えました。」
He has written three books.
現在完了形を使用。完了した実績・結果を表す。
問題3
「あなたが帰ってきたとき、子どもたちはずっと2時間ゲームをしていた。」
When you came home, the kids had been playing games for two hours.
過去完了進行形を使用。過去の時点より前からの継続を表す。
問題4
「あなたは以前、海外に住んだことがありますか?」
Have you ever lived abroad?
現在完了形の経験用法を使用。everは「今までに」の意味。
完了形・完了進行形の感覚をさらに磨きたい方は、文法クイズ(GrammarUp)で反復練習してみましょう。また実際のネイティブの発話でこれらの形がどのように使われるかを体感するには、ListenUpリスニングクイズが役立ちます。オンライン英会話で実際に使ってみたい方は英会話サービスランキングもご参考ください。