wouldとused toの違い|過去の習慣・状態を表す英語表現
目次
本記事はアフィリエイト広告を含みます。
「子どものころは毎日公園で遊んだ」「昔は東京に住んでいた」——このような過去の習慣や状態を英語で表現するとき、used toとwouldの2つが使えます。どちらも日本語に訳すと「かつて〜した」「昔は〜だった」という意味になりますが、使える場面には明確な違いがあります。さらに「〜に慣れている」という意味のbe/get used toとの混同も頻繁に起きます。本記事でこれらの違いをすっきり整理しましょう。
wouldとused toの違いを一言で整理する
まず最初に全体像を把握するための比較表を示します。
| 表現 | 意味 | 使える文脈 |
|---|---|---|
| used to + 動詞原形 | 以前は〜だった(今はそうでない) | 過去の習慣・過去の状態(両方OK) |
| would + 動詞原形 | 昔はよく〜したものだ | 過去の反復行為・習慣のみ(状態はNG) |
| be used to + 名詞/動名詞 | 〜に慣れている(現在の状態) | 現在・過去・未来(be動詞の時制で変化) |
| get used to + 名詞/動名詞 | 〜に慣れる(変化のプロセス) | 慣れていく過程を表す |
一番大切なポイントは:used toは習慣にも状態にも使えるが、wouldは習慣(反復行為)にしか使えないという点です。この区別が分かれば、ほとんどのケースで正しく使い分けられます。
used to:過去の習慣と状態を表す
used toは「以前はそうだったが、今はそうでない」というニュアンスを含む表現です。過去の習慣(繰り返し行った行為)と過去の状態(かつての性質・状況)の両方に使えます。
過去の習慣を表すused to
I used to go jogging every morning.
以前は毎朝ジョギングをしていた。(今はしていない)
She used to eat lunch with her colleagues.
彼女はよく同僚とランチをしていた。(今はしていない)
過去の状態を表すused to
I used to live in Osaka.
以前は大阪に住んでいた。(今は住んでいない)
There used to be a bookstore on this corner.
この角にかつて本屋があった。(今はない)
He used to be very shy when he was young.
彼は若いころはとても内気だった。(今はそうでない)
used toは「今は違う」という含意が強い表現です。単に過去の習慣を述べるだけでなく、現在との対比を自然に示せます。これがwouldとの最も大きな機能的な違いです。
used toの否定形と疑問文
否定形は「didn't use to」または「used not to(usedn't to)」の形を取ります。現代の英語では「didn't use to」が最も一般的です。
I didn't use to like spicy food, but now I love it.
以前は辛い食べ物が好きではなかったが、今は大好きだ。
疑問文は「Did you use to...?」の形が一般的です。
Did you use to play any sports at school?
学校でスポーツをしていましたか?
would:過去の反復行為を表す
wouldは文脈によって様々な意味を持つ助動詞ですが、過去の習慣を表す用法では「昔はよく〜したものだ」という意味になります。懐かしさや郷愁のニュアンスが含まれることが多く、特に昔話をするときによく使われます。
On weekends, we would go fishing at the lake.
週末は湖に釣りに行ったものだった。
My grandfather would tell me stories about the war.
祖父はよく戦争の話をしてくれたものだった。
Every summer, the kids would run through the sprinklers in the garden.
毎年夏になると、子どもたちは庭のスプリンクラーの中を走り回ったものだった。
wouldを過去の習慣として使う場合、時間を表す表現(on weekends / every summer / when I was a child など)と一緒に使うことが多いです。文脈なしにwouldを使うと「〜するだろう」という推量の意味に取られてしまうことがあります。
状態動詞にはwouldが使えない理由
wouldが過去の習慣(反復行為)にしか使えないのは、wouldが本質的に「繰り返された行為」を表す助動詞だからです。「状態」は一つの連続した状況であり、繰り返されるものではありません。
「状態動詞」とは、感情・認識・関係・所有などの継続的な状態を表す動詞です。代表的なものを挙げます。
- be(〜である)
- have(〜を持っている)
- know(知っている)
- like / love / hate(好む・嫌う)
- believe / think(信じる・思う)
- belong(属する)
- seem / appear(〜のようだ)
✗ I would live in Tokyo when I was young.
✓ I used to live in Tokyo when I was young.
「住んでいた」という状態はwouldで表せません。used toを使います。
✗ She would love cats when she was a child.
✓ She used to love cats when she was a child.
「好きだった」という感情の状態はwouldで表せません。used toを使います。
逆に、動作動詞(行為を表す動詞:go / eat / play / visit など)は状態ではなく行為を表すため、used toとwouldの両方が使えます。
We used to play tennis on Sundays. / We would play tennis on Sundays.
私たちは日曜日にテニスをしたものだった。(どちらも正しい)
be/get used toとの混同を避けるポイント
英語学習者がよく混乱するのが、「used to+動詞原形」と「be/get used to+名詞/動名詞」の違いです。見た目は似ていますが、意味はまったく異なります。
| 表現 | 構造 | 意味 |
|---|---|---|
| used to do | used to + 動詞原形 | 以前は〜した(過去の習慣・状態) |
| be used to doing | be + used to + 動名詞/名詞 | 〜に慣れている(現在の習慣的状態) |
| get used to doing | get + used to + 動名詞/名詞 | 〜に慣れる(変化のプロセス) |
「be used to」と「get used to」の後には動名詞(-ing形)または名詞が続きます。動詞の原形は来ません。これが「used to+動詞原形」との最も重要な違いです。
I used to wake up at 6 a.m. (以前は6時に起きていた)
→ used to + 動詞原形(waking ではなく wake)
I'm used to waking up at 6 a.m. (6時に起きることに慣れている)
→ be used to + 動名詞(waking)
I'm getting used to the cold weather here.
ここの寒さに慣れてきている。(変化のプロセス)
It takes time to get used to a new job.
新しい仕事に慣れるには時間がかかる。
混同しやすい文の比較
A: She used to work night shifts. (以前は夜勤をしていた)
B: She's used to working night shifts. (夜勤が板についている、慣れている)
Aは「以前は夜勤をしていたが今はしていない」という意味、Bは「今も夜勤をしており、慣れている」という意味です。文の意味が大きく変わるため、後ろの動詞の形(原形かing形か)に注意しましょう。
実用例文と練習問題
自然な会話の中でのused toとwould
A: Do you ever go back to your hometown?
B: Not often. I used to go back every summer, but things changed.
A: What was it like growing up there?
B: Peaceful. We would spend hours at the river, just talking and fishing.
A: 故郷に帰ることはありますか?
B: あまり。以前は毎年夏に帰っていたけど、事情が変わって。
A: そこで育つのはどんな感じでしたか?
B: のどかでした。川で何時間も過ごして、ただ話したり釣りをしたりしていたものです。
練習問題:適切な形を選ぼう
以下の文のカッコ内に would または used to のどちらを入れるか、また be used to / get used to が適切な場合はそれを選んでください。
- When I was a student, I ( ) have a lot of free time. (以前は自由な時間がたくさんあった)
- My father ( ) take us to the park on Sunday mornings. (父は日曜の朝によく公園に連れて行ってくれた)
- I'm ( ) eating spicy food — I've lived in India for five years. (辛い食べ物に慣れている)
- It took her a while to ( ) driving on the left. (左側通行に慣れるのに時間がかかった)
答え:① used to ② would(または used to)③ used to(be used to eating)④ get used to
wouldとused toを使いこなすと、過去の話をする際の表現が格段に豊かになります。「昔は〜したものだ」という懐かしい語り口が自然に使えるようになると、英語での会話や文章がより生き生きとします。まずは自分の過去の習慣や状態をused toで表現することから練習を始め、徐々にwouldや be/get used toへと広げていきましょう。
英語リスニング、今日の5問で実力チェック
1,099問・5段階レベル・完全無料 — 今すぐ聴き取りに挑戦できます
英文法の理解をクイズで確かめたい方はGrammarUp(文法クイズ)も活用してください。wouldやused toを含む問題で実力が身につきます。英語学習サービスの比較はランキングページをご覧ください。