英語速読トレーニング|読むスピードを上げる5つの方法【2026年版】
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「英語の長文を読んでいると、時間がどんどん過ぎてしまう」「TOEICのリーディングセクションで最後まで解けない」——そんな悩みを持つ学習者は少なくありません。英語の読むスピードが遅い原因は、語彙不足だけではありません。多くの場合、無意識に身についた非効率な読み方の習慣が大きな障害になっています。本記事では、英語速読を妨げる習慣の正体を明らかにし、スピードを上げるための具体的なトレーニング法を5つのステップで解説します。
英語を読むのが遅くなる2大原因
英語を読むスピードが上がらない学習者に共通するのが、「頭の中での音読(subvocalization)」と「返り読み(regression)」という2つの習慣です。これらを意識的に手放すことが、速読力向上の第一歩になります。
原因1:頭の中での音読(subvocalization)
テキストを読むとき、口は動かさなくても「心の中で音読している」状態に気づいたことはありませんか。これをサブボーカリゼーションと呼びます。人間が発声できる速度は1分間に約150〜200語程度です。つまり、頭の中で音読している限り、読解速度もその上限に縛られてしまいます。
日本の英語教育では音読を重視する傾向があり、これ自体は発音・リズム習得に非常に有効です。しかし読む速度という観点では、音声化のプロセスをスキップして「文字→意味」と直接接続できるようにトレーニングすることが重要です。
Training strategy: When reading, focus on absorbing meaning from groups of words at once, rather than sounding out each word individually.
トレーニング法:1語ずつ音声化するのではなく、複数の語のかたまりから一気に意味を吸収することを意識して読む。
原因2:返り読み(regression)
「いまの部分、よく読めなかったな」と感じたとき、目を前の文章に戻して読み直す行動が返り読みです。ある程度の返り読みは自然な読解プロセスですが、習慣的になると読むスピードを著しく低下させます。
返り読みが多くなる原因の一つは、語彙力の不足です。知らない単語に出くわすたびに立ち止まり、前後の文脈を読み直すループに入ってしまいます。もう一つは集中力の低下で、頭が文字を追いながらも意味を処理できていない状態です。
改善のヒント:意識的に「前に戻らない」ルールを設けてトレーニングしてみましょう。わからない単語があっても前後の文脈から意味を推測し、とにかく前に進む練習が返り読みの抑制に効果的です。
チャンキング:意味のまとまりで読む技術
速読の核となる技術がチャンキング(chunking)です。英語の文を1語ずつではなく、意味のあるかたまり(チャンク)として認識することで、目の動きが少なくなり、単位時間あたりに処理できる情報量が増えます。
チャンクとは何か
英語には、自然に「まとまり」として機能する語群があります。たとえば "in spite of"(〜にもかかわらず)、"as a result of"(〜の結果として)、"take care of"(〜の面倒を見る)などは、1語ずつ読むよりも、1つのかたまりとして認識する方が効率的です。
チャンキングを意識した読み方では、文を以下のように区切って読みます。
The new policy / introduced last year / has significantly improved / the company's efficiency.
その新しい方針は / 昨年導入された / 会社の効率を / 大幅に改善した。
このように、主語・動詞・目的語などの文法的なかたまりで読むと、返り読みが減り、意味の把握もスムーズになります。
チャンキングのトレーニング方法
チャンキングの感覚を身につけるには、実際の文章を使った練習が効果的です。以下のステップで取り組んでみてください。
- 短めの英文記事を選ぶ(BBC Learning English、VOA Learning Englishなど)
- スラッシュ(/)を使って文を意味のかたまりに区切る
- 区切った状態で声に出して読む練習をする
- 区切りの感覚が定着したら、スラッシュなしで同じ感覚を保って読む
最初は区切りが細かくなりすぎても問題ありません。読み続けることで、徐々に大きなかたまりを1回の視野で捉えられるようになっていきます。
She decided / to take the job / despite the long commute / because it offered / excellent career opportunities.
彼女は決めた / その仕事を引き受けることを / 長い通勤時間にもかかわらず / なぜならそれが提供していたから / 優れたキャリアの機会を。
スキミング・スキャニングの使い分け
速読には、テキストの目的に応じた読み方を選択する判断力も必要です。特に試験や実務での英語読解では、スキミング(skimming)とスキャニング(scanning)を使い分けることで、限られた時間内に必要な情報を効率よく取得できます。
スキミング:全体の概要をつかむ
スキミングとは、文章全体をざっと読み流して「何についての文章か」「主要な論点は何か」を把握する読み方です。すべての単語を追うのではなく、最初と最後の段落、各段落の最初の文(トピックセンテンス)に集中します。
How to skim: Read the title, introduction, first sentence of each paragraph, and conclusion. This gives you the "skeleton" of the text.
スキミングの方法:タイトル、導入部、各段落の最初の文、結論を読む。これでテキストの「骨格」が把握できる。
スキミングが有効な場面の例:ニュース記事を複数流し読みするとき、長いレポートの全体像を短時間で把握したいとき、TOEICパート7で問題の種類を先に確認するときなど。
スキャニング:特定の情報を探す
スキャニングとは、文章の中から特定の情報(日付・数字・固有名詞・キーワード)を見つけ出す読み方です。文章を上から下へ「スキャンするように」素早く視線を走らせ、目的の情報が見つかったらそこで止まります。
How to scan: Move your eyes quickly down the page, looking for the specific information you need—a date, a name, a number, or a keyword.
スキャニングの方法:目的の情報(日付・名前・数字・キーワード)を探しながら、ページを素早く目で追う。
スキャニングが有効な場面の例:メール本文の中から日程を確認するとき、長い説明書から特定の手順を探すとき、TOEICパート7で設問に対応する箇所を探すときなど。
2つの使い分けの原則
スキミングとスキャニングは、どちらが優れているというものではなく、目的に応じて使い分けるものです。たとえばTOEICのリーディングセクションでは、まずスキミングで各パッセージの概要をつかんでから、設問を見てスキャニングで根拠を探すという流れが効果的とされています。
毎日10分の速読トレーニング法
速読力は一朝一夕では身につきません。しかし毎日コンスタントに10分間の集中トレーニングを続けることで、数週間のうちに読むスピードの変化を実感できます。以下に、すぐに始められる具体的なトレーニングメニューを紹介します。
ステップ1:タイマー読み(3分)
好きな英語テキスト(ニュース記事、英語学習サイトのコラムなど)を用意し、3分間でできるだけ多くの文章を読みます。読み終わった場所に印をつけ、翌日の自分と比較します。最初はわからない単語があっても立ち止まらず、意味の推測を優先して前進することがルールです。
このトレーニングの目的は速度に対する意識を高めることです。「今日は昨日より1段落多く読めた」という積み重ねが、脳の処理スピードを徐々に引き上げます。
ステップ2:スラッシュリーディング練習(4分)
新しい英文記事を選び、スラッシュで意味のかたまりに区切りながら読みます。チャンキングの感覚を意識的に鍛える時間です。1文を読み終えたら日本語に訳さず、英語のまま意味を頭に入れることを目標にします。
「英語を英語のまま理解する」感覚が少しずつ育ちます。これが速読の核心です。
ステップ3:音読なし黙読(3分)
最後の3分は、一切の音声化(口の動き・頭の中の声)を抑えながら黙読します。視線だけで文字を追い、直接意味として受け取る練習です。最初はもどかしさを感じるかもしれませんが、継続することで視覚的な処理速度が上がります。
おすすめ教材:BBC Learning English(learningenglish.bbc.co.uk)の記事は、語彙レベルが調整されており速読練習に適しています。英語ニュースに慣れてきたら、ListenUpのリスニングクイズで速いスピードの自然な英語にも耳を慣らしておくと、読解力とのシナジーが生まれます。
目標語数(WPM)の設定目安
英語の読む速度はWPM(Words Per Minute:1分間あたりの語数)で計測されます。自分の現在の速度を把握し、目標を設定することがトレーニングのモチベーション維持につながります。
英語ネイティブ・日本人学習者の平均WPM
| 読者のタイプ | 平均WPM | 特徴 |
|---|---|---|
| 英語ネイティブ(一般成人) | 200〜250 WPM | 日常的な読書速度 |
| 英語ネイティブ(速読習熟者) | 300〜400 WPM | 意識的に速く読んでいる状態 |
| 日本人英語学習者(初中級) | 80〜120 WPM | 音読・返り読みが多い状態 |
| 日本人英語学習者(中上級) | 150〜200 WPM | チャンキング習慣が定着した状態 |
| TOEIC 700点以上の目安 | 150 WPM以上 | リーディングセクション完答ライン |
自分のWPMを測る方法
WPMを計測するには以下の手順を使います。
- 語数がわかっている英文を用意する(例:1,000語の記事)
- タイマーをセットして読み始める
- 読み終えた時間を記録する
- 「語数 ÷ 経過時間(分)」でWPMを算出する
初回の計測が低くても落胆する必要はありません。まず現状を把握し、4週間後に再計測することで成長を実感できます。
TOEICスコア別の推奨WPM目標
TOEICのリーディングセクションは75分間で100問を解く必要があります。効率的に全問解答するには、本文の読解で150 WPM以上のスピードが目安とされています。現在100 WPM程度の方は、まず120 WPMを目標に3〜4週間のトレーニングを行い、その後150 WPMを目指す段階的なアプローチが無理のない上達につながります。
速読力は語彙力・文法力・背景知識と密接に関係しています。単にスピードだけを追うのではなく、文法クイズで文構造の理解を深めること、語彙を増やすこと、多読で背景知識を蓄積することを並行することで、速読力の土台が着実に育っていきます。
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速読力が上がると、英語での情報収集量が飛躍的に増え、語彙や表現の定着も加速します。まずは今日から「前に戻らない」意識と「チャンキング」を試してみてください。英語学習サービスのランキングでは、リーディング力強化に特化したサービスも紹介しています。あわせて参考にしてください。