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英語の「th」発音のコツ【有声音・無声音の違いと練習方法を解説】

英語学習者が「難しい」と感じる発音の筆頭が「th」です。"think" を「シンク」、"the" を「ザ」と読んでしまうパターンはよく見られますが、それではネイティブには少し不自然に聞こえます。しかし正しい口の動きを理解すれば、th音は決して難しくありません

この記事では、有声th(/ð/)と無声th(/θ/)の違い、舌の正しい位置、そして練習方法をステップバイステップで解説します。

なぜ日本人は「th」が難しいのか(日本語にない音)

日本語の音体系には「th」に相当する音が存在しません。そのため、初めてthに遭遇した学習者の多くは、似た音で代用しようとします。

  • 無声th(/θ/)→「s」や「f」で代用("think" → "sink" または "fink")
  • 有声th(/ð/)→「z」や「d」で代用("the" → "ze" または "de")

この代用は、ネイティブスピーカーにとって聞き取りにくいだけでなく、別の単語に聞こえてしまうことがあります(例:think と sink、then と Zen)。

thを正しく発音するためには、「舌先を使って空気を摩擦させる」という新しい口の動きを意識的に練習する必要があります。

有声th(/ð/)の発音方法と練習(the, this, that, they, there)

/ð/(有声th)とは

/ð/ は、声帯を振動させながら舌先で空気を摩擦させる音です。日本語の「ザ行」に似ていますが、舌の位置がまったく異なります。

/ð/ の発音手順:
1. 舌先を上の前歯と下の前歯の間に軽く挟む(舌が少しだけ見える程度)
2. 声帯を振動させながら(声を出しながら)、舌の脇から空気を外に押し出す
3. 日本語の「ザ」を言おうとしながら、舌先を歯の間に出す感覚

喉に手を当てて振動を感じながら練習すると、「声が出ているか」を確認できます。

/ð/ を含む頻出単語で練習

the /ðə/ — この単語だけで英語の全単語の中でも最も使用頻度が高いとされます
「ザ」ではなく「ザ」の口のまま舌を歯の間に出す
this /ðɪs/, that /ðæt/, they /ðeɪ/, there /ðer/, then /ðen/, though /ðoʊ/
すべて「ð+母音」の組み合わせ。最初の音に集中して練習
フレーズ例:「This is the one.」 /ðɪs ɪz ðə wʌn/
「これがそれです」。thが2つ連続で練習できる

無声th(/θ/)の発音方法と練習(think, three, thank, through)

/θ/(無声th)とは

/θ/ は、声帯を振動させずに舌先で空気を摩擦させる音です。「ス」や「フ」に似ていますが、舌の位置がポイントです。

/θ/ の発音手順:
1. 舌先を上の前歯の裏側(または歯の先端)に軽く当てる
2. 声帯を振動させずに(声を出さずに)、息を舌の脇から細く吐き出す
3. 「スー」と言おうとしながら舌先を歯に触れさせる感覚
4. 手のひらを口の前に置くと、温かい空気の流れが感じられる

/θ/ を含む頻出単語で練習

think /θɪŋk/ — 「スィンク」ではなく舌を歯に当てながら「θィンク」
「シンク(sink)」にならないように注意
three /θriː/, thank /θæŋk/, through /θruː/, thought /θɔːt/, thousand /ˈθaʊzənd/
数字の three は特に頻出。three と free(/f/)は別の音
フレーズ例:「I think three thousand.」 /aɪ θɪŋk θriː ˈθaʊzənd/
θが3回連続で登場する練習フレーズ

th発音でよく間違えるパターン(s/z/f/d との混同)

間違い正しい音代表例混同しやすい単語
/θ/ → /s/舌を歯の外に出すthink → θinkthink(θ)vs. sink(s)
/θ/ → /f/下唇は使わないthree → θreethree(θ)vs. free(f)
/ð/ → /z/舌を歯の外に出すthe → ðəthen(ð)vs. Zen(z)
/ð/ → /d/舌先を歯の間に出すthat → ðatthat(ð)vs. dat(d)
よくある混同ペア
  • think /θɪŋk/ vs. sink /sɪŋk/(沈む) — 舌の位置が唯一の違い
  • three /θriː/ vs. free /friː/(無料) — 下唇を使うかどうかの違い
  • thank /θæŋk/ vs. tank /tæŋk/(タンク) — 舌が外に出るかどうか

th発音を含む重要単語・フレーズ練習リスト

有声 /ð/ の練習リスト

  • the, this, that, these, those
  • they, them, their, there, then
  • though, although, whether
  • other, mother, father, brother
  • breathe(動詞), bathe(動詞), smooth

無声 /θ/ の練習リスト

  • think, thought, thing, thank
  • three, thirteen, thirty, thousand
  • through, throw, thread
  • health, wealth, strength, depth
  • tooth, mouth, bath(名詞), breath(名詞)

フレーズ練習

"I think that this is the right thing to do."
θとðが混在するフレーズ。各thを意識しながら発音する
"Thank you for everything."
感謝の表現。θ(thank)とð(the→everythingのth)を確認
👂
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日常でth発音を鍛える3つの練習法

練習法1:ミラーを使った舌の位置確認

鏡の前で練習し、舌が実際に歯の間から少し見えているかを目視で確認します。多くの学習者は「舌を歯の間に出した気になっている」だけで、実際にはほとんど出ていないことが多いです。鏡での確認は最初の1〜2週間だけ続ければ、感覚が身につきます。

練習法2:ミニマルペア練習

thと混同しやすいs/f/d/zと組み合わせたミニマルペアを交互に発音する練習です。たとえば「think / sink」「three / free」「that / dat」を交互に声に出すことで、th音の特徴を意識的に体感できます。録音して聴き比べると特に効果があります。

練習法3:音読とシャドーイング

thが多く含まれる文章を音読・シャドーイングすることで、会話中でも自然に正しいth音が出るようになります。"the, this, that, they, there, think, three, thank" を多用する短い段落を選び、繰り返し声に出しましょう。発音の総合ガイドと組み合わせると効果的です。

まとめ

英語のth発音は、日本語にない口の動きが必要なため難しく感じますが、「舌先を歯の間に軽く出す」というシンプルなルールを守れば習得できます。

  • /ð/(有声):声を出しながら舌先を歯の間に出す(the, this, that など)
  • /θ/(無声):声を出さずに息を舌の脇から押し出す(think, three, thank など)
  • s/f/d/z との混同が最も多いミス。ミニマルペアで違いを体感する
  • 鏡で舌の位置を確認し、録音して自分の音を客観的に聴く

発音は頭で理解するより、繰り返しの口の練習が不可欠です。ListenUpでネイティブ音声を聴きながら、正しいth音を耳に刷り込む練習も取り入れてみてください。

※発音の感覚には個人差があります。本記事の説明はあくまで一般的な指針です。