英語の語のストレス(強勢)完全ガイド|単語ごとの強拍位置と意味の違い
最終更新: 2026-05-24
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「『プレゼント』が通じない、『レコード』が伝わらない」── 英語の発音で日本人が最も軽視しがちなのが 語強勢(word stress)です。母音の発音以上に、強勢の位置が違うと単語そのものが認識されません。本記事では、英語の語強勢の基本ルールから、名詞/動詞で強勢が動く同形語、複合語、接辞ルールまで、社会人がビジネスで通じる発音を身につけるための判断基準を解説します。
語強勢とは:英語は『強拍音節』で聞き取られる
英語の単語には必ず 強く・長く・高く 発音される音節(強勢のある音節)があります。残りの音節は弱く短く発音され、母音は曖昧母音(schwa /ə/)に変わることもあります。
例:banana の強勢は真ん中
- banana → ba-NA-na(強勢は 2 音節目)
- 日本語的に「バナナ」と平板に言うと通じないことが多い
なぜ強勢が重要か
英語ネイティブは、強勢のある音節を頼りに単語を識別しています。母音の発音が多少カタカナでも、強勢位置が正しければ通じる。逆に、母音が完璧でも強勢が違えば通じない。これが「カタカナ英語が通じない」最大の原因です。
強勢のある音節の特徴
- 強く: 大きな音量
- 長く: 母音が伸びる
- 高く: ピッチが上がる
- はっきり: 母音が完全な音質で発音される
逆に弱音節は 曖昧母音 /ə/ に変わる: banana の最初と最後の a は /ə/ に弱化します。
名詞 vs 動詞で強勢が動く同形語
英語には、つづりは同じだが、名詞のときと動詞のときで強勢位置が変わる単語が多数あります。これを noun-verb stress shift と呼びます。基本ルールは:
- 名詞は前(第 1 音節)に強勢
- 動詞は後(第 2 音節)に強勢
頻出 10 単語の強勢
| つづり | 名詞(前強勢) | 動詞(後強勢) |
|---|---|---|
| record | REcord(記録) | reCORD(記録する) |
| present | PREsent(贈り物・現在) | preSENT(提示する) |
| object | OBject(物・目的) | obJECT(反対する) |
| subject | SUBject(主題) | subJECT(〜にさらす) |
| contract | CONtract(契約) | conTRACT(縮む・契約する) |
| conflict | CONflict(紛争) | conFLICT(衝突する) |
| conduct | CONduct(行為) | conDUCT(行う・指揮する) |
| increase | INcrease(増加) | inCREASE(増える) |
| decrease | DEcrease(減少) | deCREASE(減る) |
| progress | PROgress(進歩) | proGRESS(進歩する) |
ビジネスで頻出するパターン
- We signed a CONtract.(契約書にサインした)— 名詞
- I'd like to conTRACT the deadline.(締切を縮めたい)— 動詞
- Sales INcrease was significant.(売上の増加は顕著だった)— 名詞
- Sales inCREASEd this quarter.(今四半期、売上が増えた)— 動詞
複合語の強勢:前要素を強く
2 つの語が結合した 複合語(compound noun) の強勢は、原則として 前要素 に置かれます。
典型的な複合語
- BLACKboard(黒板)
- KEYboard(キーボード)
- BUS stop(バス停)
- POST office(郵便局)
- SMARTphone(スマホ)
- WEBsite(ウェブサイト)
- NEWSpaper(新聞)
- SUNset(日没)
複合語 vs 形容詞 + 名詞の見分け方
同じ「形容詞 + 名詞」の組み合わせでも、複合語か通常の修飾かで強勢が変わります。
- 複合語: a BLACKboard(黒板という 1 つの物)— 前強勢
- 修飾: a black BOARD(黒い板)— 後強勢
- 複合語: a GREENhouse(温室)— 前強勢
- 修飾: a green HOUSE(緑色の家)— 後強勢
ビジネス頻出の複合語
- BUSIness card(名刺)
- CONference call(電話会議)
- FOLlow-up(フォローアップ)
- DEADline(締切)
- WORKshop(ワークショップ)
- BRAINstorming(ブレスト)
カタカナ英語では「カンファレンス・コール」のように後ろを強く言いがちですが、英語では CONference call と前を強く発音します。
接辞の強勢ルール:接尾辞で位置が決まる
英語には、特定の接尾辞が付くと、強勢の位置が決まる規則があります。代表的なものを押さえると、知らない単語でも強勢の予測ができます。
接尾辞の直前に強勢が来るパターン
- -tion / -sion: educaTION → eduCAtion / deciSION → deCIsion
- -ic: economy → ecoNOmic / photograph → photoGRAphic
- -ity: active → acTIvity / responsible → responsiBIlity
- -ial: industry → indusTRIal
- -ical: politics → poLItical / history → hisTOrical
これらの接尾辞は 「直前の音節」 に強勢を引き寄せます。
接尾辞自体に強勢が来るパターン
- -ee: employEE(被雇用者)/ referEE(審判)
- -eer: enginEER(エンジニア)/ voluntEER(ボランティア)
- -ese: JapanESE(日本人)/ ChinESE(中国人)
- -self: mySELF / yourSELF
接尾辞が付いても強勢が動かないパターン
以下の接尾辞は 強勢に影響しないので、元の単語と同じ位置のままです。
- -ly: QUICK → QUICKly / EXact → EXactly
- -ness: HAPPY → HAPPIness
- -ment: deVElop → deVElopment / maNAge → maNAgement
- -able / -ful: comFORt → comFORtable / care → CAREful
強勢の数え方:2音節・3音節・4音節以上
音節の数が増えるほど、強勢の予測が難しくなります。基本的なパターンを押さえましょう。
2 音節語:前 or 後ろのどちらか
- 名詞は前: TAble / WINdow / MOney / BUtter
- 動詞は後: aGREE / deCIDE / reQUIRE(例外も多い)
3 音節語:第 1 か第 2 音節が多い
- 第 1 音節: BEAUtiful / FAmily / YESterday / ENergy
- 第 2 音節: aMAzing / imPORtant / toMORrow
4 音節以上:接尾辞のルールで位置決定
- educaTION → eduCAtion(-tion の前)
- economic → ecoNOmic(-ic の前)
- responsibility → responsiBIlity(-ity の前)
- international → interNAtional(-tional の前)
第 2 強勢(secondary stress)
長い単語は 主強勢(1st stress)と 2 番目に強い音節(2nd stress) を持ちます。例: international → interNAtional の na が主強勢、最初の in が第 2 強勢。リズム感を出すために両方意識すると、自然な発音に近づきます。
ビジネス頻出語の強勢チェックリスト
会議・プレゼンで頻出する単語の強勢を、カタカナと対比して整理します。間違えやすいものを中心に。
頻出ビジネス名詞
- presentation → presenTAtion(プレゼンTAション、最後から 2 番目)
- strategy → STRAtegy(前強勢)
- analysis → aNAlysis(NA 強勢)
- development → deVElopment(VE 強勢)
- opportunity → opporTUnity(TU 強勢)
- economy → eCOnomy(CO 強勢)
- experience → exPErience(PE 強勢)
- environment → enVIronment(VI 強勢)
頻出ビジネス動詞
- achieve → aCHIEVE(後ろ強勢)
- improve → imPROVE
- require → reQUIRE
- provide → proVIDE
- determine → deTERmine(TER 強勢)
- recognize → REcognize(前強勢)
- establish → esTAblish(TA 強勢)
カタカナと違う強勢の代表
- イメージ → iMAge ではなく Image(前強勢)
- キャリア → caREER(後強勢)
- ホテル → hoTEL(後強勢、米)
- カフェ → caFÉ(後強勢)
- ガレージ → gaRAGE(米)/ GArage(英)
強勢を間違えるとどうなるか:通じない実例
強勢位置が違うと、ネイティブは 「別の単語」 として聞いてしまいます。具体例で確認します。
例1:record の名詞/動詞
- I want to RE-cord the meeting.(録音したい / 動詞)→ 強勢が前だと「(名詞の)レコード会議をしたい」と誤解
- 正: I want to re-CORD the meeting.
例2:present の名詞/動詞
- I'll PRE-sent the data.(前強勢のまま)→ 「プレゼント(贈り物)データ」と聞こえる可能性
- 正: I'll pre-SENT the data.
例3:カタカナ通りの強勢で通じない単語
- イメージ(カタカナ)→ ネイティブは Image と聞きたい。「イメージ」と後ろ寄りに言うと別語に聞こえる
- マナジメント(カタカナ)→ 正は MAnagement(前強勢)。「マネジメント」と平板はかなり通じにくい
確認方法:辞書とアプリで聞く
新しい単語を覚える時、必ず辞書アプリの発音音声を聞いて強勢位置を確認するクセを付けます。書かれた強勢記号(ˈ)は、その直後の音節に強勢があることを示します。
強勢を体に染み込ませる練習プラン
強勢は理屈で覚えるだけでは身につきません。耳で聞いて、口で再現する反復が必要です。
ステップ1:ListenUp で英語のリズムを耳に入れる
当サイトのListenUpには、ネイティブ音声が多数収録されています。1 つの文の中でどの単語のどの音節が強いかを意識しながら聞くと、英語のリズム感覚が身についていきます。
ステップ2:Speaking Instant で強勢を意識して発話
Speaking Instantでは、瞬間英作文の際に強勢を意識して声に出す練習ができます。management / development / experience のような頻出ビジネス語を反復することで、口の動きが定着します。
ステップ3:シャドーイングで音マネ
シャドーイングはネイティブの音声を即座に追いかけて発話する技法で、強勢の位置とリズムを体に取り込むのに最適です。1 文ずつ強勢を真似することで、自分の発音が劇的に変わります。
ステップ4:オンライン英会話で発音を講師に直してもらう
覚えた強勢パターンは、オンライン英会話で講師にフィードバックを受けるのが最速の上達ルートです。「presentation の強勢は合っていますか」のように具体的に聞くと、講師が逐次直してくれます。受け放題プランや 5〜10 分の短時間レッスンに対応したサービスなら、忙しい平日でも発音改善を続けやすい仕組みです。
強勢を毎日のレッスンで磨き、通じる発音へ
強勢は、知識として知っても口の筋肉が覚えていないと本番で出ません。受け放題プランで毎日 5〜10 分のレッスンを積み重ねると、頻出語の強勢が体に染み込み、ネイティブに通じる発音になります。
まずは 7 日間の無料体験で、講師との会話の中で強勢を意識して話してみるのがおすすめです。
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