ビジネス英語
スタートアップで使う英語|VC・ピッチ・グローバルチームの必須語彙
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スタートアップの世界では、ビジネス英語の中でも特殊な語彙とコミュニケーションスタイルが求められます。VC(ベンチャーキャピタル)との交渉、グローバルチームとの日常業務、投資家向けのピッチ。これらの場面で「言葉に詰まる」ことは、ビジネスの機会損失につながりかねません。本記事では、スタートアップエコシステムで頻出する英語を場面別に整理します。
スタートアップの基本語彙50選
スタートアップ界隈には、一般のビジネス英語とは異なる独特の用語が多く存在します。まずは頻出する用語の意味を正確に理解することが、コミュニケーションの第一歩です。
財務・資金関連
Runway(ランウェイ)
現在の資金残高で事業を継続できる期間。「We have 18 months of runway.」(資金は18ヶ月分ある)のように使う。
Burn rate(バーンレート)
月あたりの資金消費額。「Our monthly burn rate is $150K.」(月の資金消費は15万ドル)のように使う。
Valuation(バリュエーション)
会社の評価額。「pre-money valuation」(投資前評価額)と「post-money valuation」(投資後評価額)に分かれる。
Term sheet(タームシート)
投資条件を記載した文書。法的拘束力を持たない場合が多いが、交渉の叩き台になる。
Cap table(キャップテーブル)
株主構成表。誰がどのくらいの株式を保有しているかを示す。
Dilution(ダイリューション)
追加の株式発行により既存株主の持分比率が下がること。「equity dilution」とも言う。
事業フェーズ・成長関連
Pivot(ピボット)
事業の方向転換。製品・ターゲット・ビジネスモデルを大きく変えること。「We had to pivot to B2B.」(B2Bにピボットせざるを得なかった)のように使う。
Product-market fit(PMF)
製品が市場のニーズに合致している状態。スタートアップが最初に目指すマイルストーンのひとつ。
Traction(トラクション)
事業の勢い・成長の証拠。ユーザー数・売上・成長率などの数字で示す。「We're seeing strong traction.」のように使う。
Unicorn(ユニコーン)
評価額が10億ドル(約1,500億円)以上の未上場スタートアップ。
MRR / ARR
Monthly Recurring Revenue(月次経常収益)/ Annual Recurring Revenue(年次経常収益)。SaaSビジネスで特に重視される指標。
Churn rate(チャーンレート)
サービスを解約した顧客の割合。低いほど良い。「customer churn」「revenue churn」の2種類がある。
組織・採用関連
Culture fit(カルチャーフィット)
採用候補者が会社の文化・価値観に合っているかどうか。面接で頻繁に評価される。
Equity / Stock options(株式・ストックオプション)
従業員への報酬として付与される株式や株を購入する権利。「vesting schedule」(付与スケジュール)とセットで理解する。
Remote-first / Async(リモートファースト・非同期)
リモートワークを基本とする組織スタイル。非同期コミュニケーションを重視するチームでは「async by default」という考え方が広まっている。
VC面談・資金調達のフレーズ
VCとの面談は、スタートアップにとって重要な場面のひとつです。英語で行われる場合も多く、自社の事業を説得力を持って伝えるフレーズを事前に準備しておくことが重要です。
自社紹介・ピッチの切り出し
We're building a [product category] that helps [target users] solve [problem].
[ターゲット]が[問題]を解決するための[製品カテゴリ]を作っています。
The market opportunity here is approximately $X billion, and we believe we can capture a meaningful share within [timeframe].
この市場規模は約X億ドルで、[期間]以内に有意なシェアを獲得できると考えています。
数字・トラクションの説明
We're currently at $X ARR, growing at X% month-over-month.
現在のARRはX万ドルで、月次X%のペースで成長しています。
Our churn rate is below X%, which we're proud of given the industry average of X%.
チャーンレートはX%以下で、業界平均のX%と比較して誇れる数字です。
資金用途の説明
We're raising $X million to primarily invest in [product development / sales team / market expansion].
[製品開発/営業強化/市場拡大]を主目的として、X百万ドルを調達します。
With this round, we expect to reach profitability / extend our runway to [X] months.
このラウンドで、黒字化 / ランウェイをX ヶ月に延ばすことを見込んでいます。
懸念事項への対応
That's a fair concern. Here's how we're thinking about it...
もっともなご懸念です。私たちの考え方はこうです…
We've thought a lot about that risk, and our mitigation strategy is...
そのリスクについては十分に検討しており、対処策は…です。
ピッチデック英語の基本表現
投資家向けのピッチデックには、スライドごとに使われやすいフレーズのパターンがあります。英語のピッチデックを作る際は、以下の表現を参考にしてください。
Problem スライド
Today, [target customers] struggle with [specific problem], resulting in [negative outcome].
現在、[ターゲット顧客]は[特定の問題]に悩まされており、[悪影響]を引き起こしています。
Solution スライド
[Product name] enables [target users] to [key action] by [unique mechanism], reducing [pain point] by X%.
[製品名]は、[独自の仕組み]により[ターゲット]が[主要動作]を実現し、[課題]をX%削減します。
Traction スライド
Since launch in [month/year], we've achieved: [X] paying customers / [X] ARR / [X]% month-over-month growth.
[月/年]のローンチ以来、有料顧客X社 / ARR X万円 / 月次成長率X%を達成しました。
Ask スライド
We are raising a $X [seed/Series A/B] round at a pre-money valuation of $Y to fuel our next phase of growth.
次の成長フェーズに向け、プリマネーバリュエーションY百万ドルで[シード/シリーズA/B]ラウンドXを調達します。
グローバルチームでのSlack表現
グローバルチームでは、Slack・Notionなどのツールを介した非同期コミュニケーションが中心になります。テキストコミュニケーションでのトーンに注意しながら、使える表現を身につけましょう。
日常の確認・依頼
Hey [name], could you take a look at this when you get a chance? No rush.
時間があるときにこれを見てもらえますか?急ぎません。
Just a heads up — we're pushing the release to next week due to [reason].
ご連絡まで — [理由]により、リリースを来週に延期します。
LGTM — looks good to me! Let's ship it.
OKです、良さそうです!リリースしましょう。
非同期での状況共有
EOD update: finished [task 1], blocked on [issue], will pick up [task 2] tomorrow.
本日の進捗:[タスク1]完了、[課題]でブロック中、明日[タスク2]に取り掛かります。
@here quick question before I proceed — should we [option A] or [option B]? Happy to discuss async.
進める前に確認です — [選択肢A]と[選択肢B]、どちらが良いですか?非同期で議論しても構いません。
ミーティングのセッティング
Let's sync on this. Are you available for a 30-min call this week?
これについて話しましょう。今週30分の通話は可能ですか?
I'll send a calendar invite. Feel free to decline if the time doesn't work.
カレンダー招待を送ります。時間が合わなければ遠慮なく断ってください。
日常オペレーションの英語
スタートアップの日常業務では、プロダクト開発からマーケティングまで多様な英語表現が飛び交います。よく使われるフレーズを整理しておきましょう。
スプリント・開発サイクル
Let's do a quick stand-up. Any blockers?
短いスタンドアップをしましょう。ブロッカーはありますか?
We're shipping this feature in the next sprint. ETA: end of [month].
このフィーチャーは次のスプリントでリリースします。予定:[月]末。
KPI・メトリクスレビュー
Our north star metric is [metric]. This week we're at [X], down/up from [Y] last week.
我々の北極星指標は[指標]です。今週は[X]で、先週の[Y]から増減しています。
We need to double down on [area] to hit our Q2 targets.
Q2目標達成のために[分野]に集中投下する必要があります。
スタートアップ英語の効率的な学習法
スタートアップ英語は、通常のビジネス英語テキストには載っていない表現が多いため、実際のコンテンツから学ぶことが効果的とされています。
一次情報に当たる
Y Combinator の「How to Start a Startup」講義(YouTube公開)や、a16z / First Round Capital などのVCが発信しているポッドキャスト・ブログは、スタートアップ英語のネイティブな用例を大量に含む良質なインプット源です。
実際のピッチデックを読む
Airbnb・Uber・Sequoia などが公開している過去のピッチデックを読むことで、投資家向けプレゼンの英語パターンを効率よく習得できる傾向があります。
オンライン英会話でロールプレイ
VC面談や投資家向けプレゼンを英語でシミュレーションするロールプレイは、実戦的なスピーキング力を鍛えるのに効果的です。ビジネス英語に特化したサービスを使うことで、より本番に近い練習ができます。英語サービス比較ランキングも参考にしてください。
英語の語彙をコンテキストで覚える
スタートアップ用語は単語単体で覚えるよりも、使われる文脈(VC面談・全社MTG・Slack)とセットで覚える方が定着しやすい傾向があります。本記事のフレーズを実際の業務場面で意識的に使ってみることが、最も効果的な定着方法です。
リスニングクイズ ListenUp でネイティブスピードの英語に慣れながら、文法クイズ GrammarUp で正確な英語の土台を固めることも、長期的な英語力向上に役立ちます。
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