英語学習コラム

英語の早口言葉20|発音練習に効くトングツイスター完全ガイド

最終更新: 2026-05-24

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She sells seashells by the seashore」── 子どもの頃に聞いたことがあるかもしれない英語の早口言葉(tongue twisters)は、実は社会人の発音練習に絶大な効果があります。s / sh / r / l / th といった日本人がつまずく音を集中的に鍛えられる「音のジム」として使えるからです。本記事では、有名な早口言葉 20 種を音別に紹介し、徐々にスピードを上げる練習法、子音クラスター対策まで、社会人が通じる発音を作るための実用ガイドをまとめました。

1. 早口言葉が発音練習に効く理由

英語の早口言葉(tongue twisters)は、子どもの遊びという以上に、俳優・アナウンサー・歌手のウォームアップとして使われてきた歴史があります。発音矯正に効く理由は次の通りです。

同じ音を高密度で繰り返せる

普通の英文では特定の音が散らばっていますが、早口言葉は 1 つの音(s / sh / r / l / th など)が連続して出現します。日本人がつまずく音を集中的に練習できる、いわば「音のジム」です。

口の筋肉が鍛えられる

英語の発音は舌・唇・顎の動きのスピードと正確さが重要です。早口言葉を繰り返すと、ネイティブが日常的に使う筋肉の動きが、日本語にはない経路で鍛えられます。

リスニング力も伸びる

自分で発音できる音は聞き取れるようになる、というのが発音学習の基本原則です。早口言葉で正確に発音できる音は、相手の発話の中で自然と聞き分けられるようになります。

毎日 3〜5 分で続けられる

1 つの早口言葉は数秒で言い終わるので、歯磨き中や通勤前のスキマ時間に練習できます。継続のハードルが低いのが大きな利点です。

2. s / sh の音を鍛える有名早口言葉

s(無声歯茎摩擦音)と sh(無声後部歯茎摩擦音)は日本語のサ・シャに似て見えて、実は舌の位置と息の出し方が違います。混同するとネイティブが聞き取りに苦労する代表音です。

定番1:She sells seashells

She sells seashells by the seashore.
(彼女は海辺で貝殻を売っている)

続きが長いバージョン: The shells she sells are surely seashells. So if she sells shells on the seashore, I'm sure she sells seashore shells.

練習のポイント: she(シー)と sea(スィー)の違いを明確に分ける。she は唇を丸めて舌を後ろ、sea は唇を引いて舌を前。

定番2:Sally sells

Sally sells seashells by the seashore.
(サリーは海辺で貝殻を売っている)— 上記のバリエーション

定番3:Six sick slick slim sycamore saplings

(6 本のなめらかでほっそりした病気のスズカケノキの苗木)— sl / s の子音クラスター集中練習

練習のコツ

  • 最初は超ゆっくり、1 音ずつ意識して発音
  • 舌が上前歯の裏に正しく当たっているか確認
  • sh は唇を丸めて突き出す動きを意識

3. p / b の破裂音を鍛える早口言葉

p / b は口の前方で空気を一気に放出する破裂音です。日本語のパ・バよりも息の量が多く、はっきりした「ボフッ」という空気の流れがあります。

定番4:Peter Piper

Peter Piper picked a peck of pickled peppers.
A peck of pickled peppers Peter Piper picked.
If Peter Piper picked a peck of pickled peppers,
Where's the peck of pickled peppers Peter Piper picked?

(ピーター・パイパーは漬けた唐辛子を 1 ペック摘んだ。…)

練習のポイント: 各 p の発音で、手のひらを口の前に当てて息が当たるのを確認。日本語のパよりも強く息を出す。

定番5:Betty Botter

Betty Botter bought some butter,
But, she said, this butter's bitter.
If I put it in my batter, it will make my batter bitter.
So she bought some better butter.

(ベティ・ボッターはバターを買ったが、苦かったので、もっと良いバターを買い直した)

練習のポイント: b(有声)と t(無声)を明確に分ける。bitter / batter / better の母音の違いも意識。

4. r / l の音を鍛える早口言葉

日本人が最もつまずく r と l。日本語の「ラ行」はどちらでもなく、英語では完全に別の音として認識されます。

r の発音ポイント

舌を口の中でどこにも触れず丸める。唇は少し丸める。「ウ」を発音する口に近い。

l の発音ポイント

舌先を上前歯の裏(歯茎)に当てる。舌の側面から音を出す。

定番6:Red lorry, yellow lorry

Red lorry, yellow lorry, red lorry, yellow lorry.
(赤いトラック、黄色いトラック)

イギリス英語圏で最も有名な r/l 早口言葉。たった 4 語ですが、続けて速く言うと舌が回らなくなります。

定番7:Larry sent the latter

Larry sent the latter a letter later.
(ラリーは後者に手紙を後で送った)— l 集中

定番8:Truly rural

Truly rural.(本当に田舎風)— たった 2 語ですが r 連続の最難関

連続バージョン: Truly rural, truly rural, truly rural.

定番9:Three free throws

Three free throws.(フリースロー 3 本)— th + r の連続

5. th の音を鍛える早口言葉

th は日本人がほぼ全員苦手とする音です。無声 th(think / three)有声 th(this / the)の 2 種類があり、両方とも舌先を上下の歯で軽く挟んで発音します。

定番10:Three thin thieves

Three thin thieves thought a thousand thoughts.
(3 人の痩せた泥棒が千の考えを思いついた)— 全て無声 th

定番11:This, that, these, those

This, that, these, those — this, that, these, those.
(これ、あれ、これら、あれら)— 全て有声 th

練習のポイント: 鏡を見ながら、舌先がきちんと前歯の間から見えているか確認。日本人は s / z に置き換えてしまうので注意。

定番12:Thirty-three thirsty thrushes

Thirty-three thirsty thrushes.
(33 羽の喉が渇いたツグミ)— th + r の難関組み合わせ

定番13:I thought a thought

I thought a thought, but the thought I thought wasn't the thought I thought I thought.
(私はある考えを思ったが、思った考えは私が思っていたと思った考えではなかった)— th と意味の両方が頭を混乱させる名作

6. w / v / f を鍛える早口言葉

w(唇を丸めて突き出す)、v(下唇を上前歯に当てる有声音)、f(同じく無声音)も日本人が混同しがちな組み合わせです。

定番14:Woodchuck

How much wood would a woodchuck chuck
if a woodchuck could chuck wood?
He would chuck, he would, as much as he could,
and chuck as much wood as a woodchuck would
if a woodchuck could chuck wood.

(ウッドチャックが木を投げられるなら、どのくらいの木を投げるだろう?)— wood / would / could の w / d 連続

定番15:Fuzzy Wuzzy

Fuzzy Wuzzy was a bear.
Fuzzy Wuzzy had no hair.
Fuzzy Wuzzy wasn't fuzzy, was he?

(ファジー・ワジーはクマで、毛がなかった。ファジー・ワジーは毛深くなかったよね?)

定番16:Very well, very well

Very well, very well, very well.
v は下唇を上前歯に当てて振動させる音。w(唇を丸める)とは口の形が全く違うので、鏡で確認しながら練習。

7. 子音クラスター(子音連続)を鍛える早口言葉

英語の難所のひとつが子音クラスター(母音を挟まない子音連続)です。strengths / sixths / glimpsed のような単語は、日本人が母音を挿入してしまいがちです。

定番17:The sixth sick sheik's sixth sheep's sick

(6 人目の病気の族長の 6 番目の羊が病気だ)— ギネス記録級の難易度

練習のポイント: 母音を挟まずに sixth(シックスth)→ sick → sheik と息を切らずにつなぐ。

定番18:Strengths

1 単語ですが、strengths(強み)は s-t-r-e-n-g-th-s と子音が連続する英語最難関単語のひとつです。

練習バージョン: The strengths of the strict strangers.(厳格な見知らぬ人たちの強み)

定番19:Unique New York

Unique New York, unique New York, unique New York.
(ユニークなニューヨーク)— 3 回連続でリズミカルに

定番20:A proper copper coffee pot

A proper copper coffee pot.
(ちゃんとした銅製のコーヒーポット)— p / k / t の破裂音連続

8. 早口言葉の効率的な練習法

早口言葉は「速く言えるようになる」のがゴールではなく、正確な音を素早く繰り返せる口を作るのが目的です。次の手順で進めると効率的です。

ステップ1:超低速で 3 回(音の確認)

各音節を意識して、1 単語あたり 1 秒くらいのペースで読みます。録音して聞き返し、s と sh の違い、r と l の違い、th の舌の位置を確認します。正しい音を出している状態でなければ、いくら速く言っても意味がありません。

ステップ2:通常速度で 5 回(リズムの確認)

ネイティブの読み上げ動画(YouTube に無数にあります)を真似て、自然な英語のリズムで読みます。早口言葉は強勢のある音節を強く言うとリズムが整います。

ステップ3:徐々にスピードアップ(5 回ずつ加速)

同じ早口言葉を 5 回読むごとに 10〜20% ペースを上げます。詰まったら戻ってステップ 1 から。詰まらないギリギリの速度で繰り返すのが一番効きます。

ステップ4:録音して比較

練習前と練習後の発音を録音し、自分で聞き比べます。日本人は自分の発音の客観視が苦手なので、録音は必須です。

ステップ5:弱点音にフォーカス

20 種全部を毎日やる必要はありません。自分の苦手音(多くの場合 r / l / th)の早口言葉 2〜3 種を、毎日 3〜5 分集中するほうが効果的です。

ウォームアップとしての活用

オンライン英会話のレッスン直前 2〜3 分に早口言葉を読むと、口が回りやすくなりレッスン中の発音が安定します。歌手や俳優のウォームアップと同じ理屈です。

9. 早口言葉を英語学習に組み込む練習プラン

早口言葉は単独でも効果的ですが、他の学習との組み合わせで相乗効果が出ます。

ステップ1:ListenUp で目標とする音を耳に入れる

当サイトのListenUpには、ネイティブ音声が多数収録されています。練習中の音(r / l / th / sh など)が含まれる問題を集中的に聞くと、目指す音の輪郭が頭にインストールされます。耳の手本がない状態で早口言葉だけ繰り返すと、誤った音を強化してしまうので注意。

ステップ2:Speaking Instant で発音を意識して声出し

Speaking Instantで瞬間英作文する時、練習中の音を含む単語を意識して発音します。"think" "really" "right" "should" 等の頻出語を、早口言葉で鍛えた口で繰り出すと、日常表現の発音が劇的に変わります。

ステップ3:シャドーイングで音とリズムを統合

シャドーイングでネイティブ音声を即座に追いかけることで、早口言葉で鍛えた個別音を文脈の中の音に統合できます。早口言葉が「筋トレ」、シャドーイングが「実戦練習」の位置づけです。

ステップ4:オンライン英会話で講師に発音チェック

練習している早口言葉を講師の前で読み、フィードバックをもらうと矯正が圧倒的に速くなります。「th と s の違いを聞き分けてほしい」「r と l を区別できているか教えてほしい」のように具体的に依頼するのがコツ。受け放題プランや 5〜10 分の短時間レッスンに対応したサービスなら、毎日のウォームアップに組み込みやすい仕組みです。

関連記事との連動

英語の発音完全ガイドで日本人がつまずく音の理論を押さえ、早口言葉で口を動かし、シャドーイングで文脈に統合する流れがおすすめです。

早口言葉を毎日のレッスンウォームアップに

早口言葉は、講師に発音をチェックしてもらえると効果が何倍にもなります。受け放題プランで毎日 5〜10 分のレッスンに「早口言葉のウォームアップ」を組み込むと、苦手な r / l / th の発音がレッスン本編でも安定し、通じる発音が体に定着していきます。

まずは 7 日間の無料体験で、講師に "Could you check my r/l pronunciation with this tongue twister?" と頼んでみるのがおすすめです。

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