英語のディスコースマーカー20|well / so / actually / anyway を使いこなす
最終更新: 2026-05-24
目次
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「Well, I think it's a good idea, but ...」「Anyway, let's move on.」── ネイティブの会話に頻繁に出てくるこれらの小さな単語がディスコースマーカー(discourse markers)です。直訳しても意味が薄い接続的な機能語ですが、これを使えないと英会話がぶつぶつ切れて不自然になります。本記事では、社会人が会話・会議で押さえておきたい 20 のマーカーを機能別に整理し、使い方・口語フォーマル度・過剰使用の注意点まで具体例で解説します。
ディスコースマーカーとは:30秒で全体像
ディスコースマーカーとは、会話や文章の流れを整える小さな単語・フレーズのことです。日本語の「えーと」「あのー」「ところで」「そういえば」「要するに」に近い機能を持ちます。
主な機能 5 つ
| 機能 | 代表マーカー |
|---|---|
| 前置き・ためらい | well, you know, I mean |
| 話題の転換 | anyway, by the way, speaking of |
| 訂正・補足 | actually, in fact, well |
| 結論・要約 | so, in short, basically |
| つなぎ・並列 | also, plus, on top of that |
なぜ大事か:意味よりも『信号』
ディスコースマーカーは情報量が少ない代わりに、相手に「これから話題を変えます」「ちょっと訂正します」「結論に入ります」という会話の交通信号を送ります。これがないと、聞き手は話の構造を追いづらくなります。
口語が中心、書き言葉では限定的
大半のマーカーは口語向きで、論文や契約書には使いません。一方、「however」「moreover」「therefore」など格式高い接続副詞は書き言葉に適しています。本記事では会議・電話・メールで使える口語〜セミフォーマルのものを中心に扱います。
前置き・ためらいの4マーカー
意見を述べる前のクッション、考えている時間を稼ぐクッションとして使うマーカーです。
1. well — 「えーと、まあ」
最も汎用的な前置き。考える時間稼ぎ・反論の柔らかいクッション・話の切り出しに使います。
- Well, I think we should reconsider the timeline.(うーん、スケジュールを再考すべきだと思います)
- "What do you think?" "Well, it's a tough call."(「どう思う?」「うーん、難しい判断だね」)
2. you know — 「あの、ほら」
相手も理解していると示唆する、あるいは表現を探すときの間つなぎ。多用すると幼く聞こえるので注意。
- It's, you know, a bit complicated.(それは、ほら、ちょっと複雑で)
- You know, I was thinking about that earlier.(あのね、さっき考えてたんだけど)
3. I mean — 「つまり、言い換えると」
直前に言ったことを言い直す・補足する。自分の発言を訂正したり明確化するのに重宝します。
- It's expensive. I mean, it's not impossible, but it's a stretch.(高いです。つまり、不可能ではないけど、厳しい)
- I mean, what I'm trying to say is we need more time.(つまり、私が言いたいのは、もっと時間が必要だということ)
4. like — 「えーと、たとえば」(カジュアル)
若年層の口語で多用されるが、ビジネスでは控えめに。間つなぎ・例示の両方の機能があります。
- It was, like, really frustrating.(それは、まあ、本当にイライラした)
- We need something like a new process.(たとえば新しいプロセスのようなものが必要だ)
話題転換の5マーカー
会話の流れを変える、別の話に進める、戻すときに使います。
5. anyway — 「とにかく、それはともかく」
脱線した話題を本題に戻す、あるいは話を切り上げる定番。
- Anyway, let's get back to the agenda.(とにかく、議題に戻りましょう)
- So that was a long story. Anyway, what did you want to discuss?(長くなったね。それはともかく、何を話したかったの?)
6. by the way — 「ところで」
関連する別の話題を持ち出す。本題と並ぶ重要度ではなく、追加情報のニュアンス。
- By the way, did you see the email from Sarah?(ところで、Sarah からのメール見た?)
- By the way, the office is closed next Friday.(そういえば、来週金曜はオフィス休みです)
7. speaking of — 「そういえば(〜と言えば)」
直前の話題と関連する別の話題に自然につなぐ。
- Speaking of the Q3 report, when is it due?(Q3 報告書と言えば、締切いつでしたっけ?)
- Speaking of coffee, want to grab one?(コーヒーといえば、一杯どう?)
8. on a different note — 「別の話だけれど」(やや丁寧)
by the way よりも明示的に話題転換することを宣言する形。ビジネスメールでも使えます。
- On a different note, I'd like to discuss next quarter's budget.(別件ですが、来期予算について話したいです)
9. moving on — 「次に進みます」(会議向け)
会議で議題を切り替えるときの定型句。ファシリテーター必須表現。
- Moving on, let's look at the marketing plan.(次に、マーケティング計画を見ましょう)
- Great. Moving on to item three.(よし、3 つ目の議題に進みます)
訂正・補足の4マーカー
自分の発言や相手の認識を訂正・補足するときに使うマーカーです。誤解を解くときに重宝します。
10. actually — 「実は、ちなみに」
意外な事実を伝える、軽く訂正する、補足するの 3 機能。最頻出マーカーの 1 つ。
- "Is the report finished?" "Actually, I sent it yesterday."(「報告書終わった?」「実は、昨日送りました」)
- Actually, the meeting is on Tuesday, not Monday.(実は、会議は月曜ではなく火曜です)
11. in fact — 「実際、それどころか」
actually よりも強い補強・補足。直前の内容をさらに踏み込む。
- The plan is good. In fact, it's our best option.(その案はいい。実際、最善の選択肢だ)
- I don't dislike it. In fact, I think it's clever.(嫌いじゃないどころか、巧いと思う)
12. to be honest — 「正直なところ」
本音を伝えるクッション。柔らかく否定的な意見を述べるのに使えます。
- To be honest, I'm not convinced by the proposal.(正直、提案に納得していません)
- To be honest, I'd prefer Option B.(本音を言うと、B 案がいいです)
13. that said — 「とはいえ」
直前の内容を一部認めつつ、反対方向の意見を導く。バランス取りの達人表現。
- The deadline is tight. That said, I think we can make it.(締切は厳しい。とはいえ、間に合うと思う)
- The plan has risks. That said, the upside is significant.(リスクはある。とはいえ、上振れは大きい)
結論・要約の4マーカー
話をまとめる、結論を導く、要約するときのマーカー。プレゼンや会議で頻出します。
14. so — 「で、つまり」
最も汎用的な結論導入。原因 → 結果、または話の切り出し両方に使えます。
- The budget was approved, so we can start in June.(予算承認されたので、6 月から開始できます)
- So, what's the next step?(で、次のステップは?)
15. in short — 「要するに、簡潔に言えば」
長い説明を短くまとめる前置き。プレゼンのクロージングに有効。
- In short, we need a 10% budget increase to hit the target.(要するに、目標達成には予算 10% 増が必要です)
- In short: more time, more resources.(簡潔に言えば、時間とリソース、両方欲しいです)
16. basically — 「基本的に、要は」
核心を平易に言い換えるときに使う。多用すると幼く聞こえるので控えめに。
- Basically, we're behind schedule but not in crisis.(要は、遅れているが危機的ではない)
- It's basically the same as last quarter's plan.(基本的に、前期計画と同じです)
17. to sum up / to wrap up — 「まとめると、締めくくると」
プレゼン・会議のクロージング定番。フォーマル度がやや高め。
- To sum up, the three key takeaways are A, B, and C.(まとめると、3 つの要点は A、B、C です)
- To wrap up, I'd like to thank everyone for their input.(締めくくりに、皆様の意見に感謝します)
つなぎ・並列の3マーカー
情報を追加・並列するときのマーカー。文字通り「次の情報があります」という信号です。
18. also — 「また、それと」
最も中立的な追加マーカー。書き言葉でも口語でも使えます。
- The plan is cost-effective. Also, it's quick to implement.(その案は費用対効果が高い。さらに、実装も早い)
- Also, please bring your laptop.(あと、ノート PC も持参してください)
19. plus — 「しかも、その上」(カジュアル)
also よりカジュアルで、軽快なリズムを持ちます。
- It's cheaper, plus, it's faster.(安いし、しかも速い)
- I like the design. Plus, the team is excited about it.(デザインも好きだし、チームもワクワクしている)
20. on top of that — 「それに加えて」
強調を伴った追加。重要な追加情報を相手の注意を引きながら出すのに有効。
- We finished early, and on top of that, we stayed under budget.(早く終わったし、それに加えて予算内に収まった)
- The proposal is solid. On top of that, the client loves it.(提案は堅実で、加えて顧客にも好評です)
過剰使用の落とし穴と調整の仕方
1. well / you know / like の連発
会話の流れを整えるためのマーカーですが、1 文に 2 回以上使うと「言いよどんでいる人」に聞こえます。特に「like」「you know」は若者言葉として定着しており、ビジネスでは控えめに。
- 過剰: Well, like, you know, I think, like, we should, you know, reconsider.(不安げ)
- 適正: Well, I think we should reconsider.(落ち着いた印象)
2. basically / actually の口癖化
「basically」「actually」を文頭にほぼ毎回つける癖がつくと、内容が幼く聞こえます。録音で自分の英語を聞き直すと客観視できます。
3. so の連発
so は文の切り出しに便利ですが、すべての文を so で始めると単調になります。well / and / now / right などとローテーションさせると自然な流れになります。
4. フォーマル度を見極める
- 口語のみ: like, you know, basically
- セミフォーマル: well, actually, anyway, by the way, so
- フォーマルでも OK: in fact, also, in short, to sum up, that said
顧客・上司・初対面の相手に使うときは、セミフォーマル以上を選ぶのが安全です。
5. 書き言葉では『接続副詞』を使う
メールやレポートで anyway / so / actually を多用すると、文章が口語的になりすぎます。書き言葉では however / therefore / furthermore / in addition などの接続副詞に切り替えてください。
ディスコースマーカーを体に染み込ませる練習プラン
ディスコースマーカーは「文法的に正しい」ではなく「自然に使える」ことが目標です。聞いて、口に出して、会話で試す、の 3 段階で身につけます。
ステップ1:ListenUp でネイティブの使用箇所を耳に焼き付ける
当サイトのListenUpでは、ネイティブ会話のリアルな発話を聴けます。well / so / actually / anyway がどこで出てくるか、リズムと位置に注目してください。「ここで間が空くんだ」「ここで話が切り替わるんだ」という感覚が、3〜4 週間で身につきます。
ステップ2:Speaking Instant で口にする
Speaking Instantでは、日本語を見て即座に英語に変換する練習ができます。「実は、その案は難しい」「とにかく、次に進みましょう」のようなマーカーを含む文を意識的に反復すると、会話の頭で自然に出るようになります。
ステップ3:ReadUp でビジネス英文の流れを観察
ReadUpでは、自然な英文の中でマーカーがどう使われているかを観察できます。書き言葉と口語の境界線を理解するのにも役立ちます。
ステップ4:オンライン英会話で実戦投入
覚えたマーカーは、オンライン英会話で講師に対して使うのが最も定着します。会話の冒頭で「Well, ...」、訂正で「Actually, ...」、話題切り替えで「By the way, ...」を意識的に使うと、2 週間で会話のリズムが大きく変わります。受け放題プランや 5〜10 分の短時間レッスンに対応したサービスなら、毎日のリズム作りに最適です。
ディスコースマーカーで英会話のリズムを変える
ディスコースマーカーは知識として覚えるだけでは身につきません。会話の流れの中で「ここで well を入れる」「ここで anyway で話題を変える」と体に染み込ませる必要があります。受け放題プランで毎日 5〜10 分のレッスンを積み重ねると、ネイティブのような自然なリズムで会話が組み立てられるようになります。
まずは 7 日間の無料体験で、講師との会話の中でマーカーを意識的に使ってみるのがおすすめです。
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