英語イディオムを直訳+比喩で覚える方法|put my foot downのジョークで解説
最終更新: 2026-07-22
目次
「海外ドラマや映画のジョークで、周りが笑っているのに自分だけ意味が分からない」——そんな経験がある方に紹介したいのが、イギリスの人気英語講師 English with Lucy(概要欄でも "Lucy" と名乗る発信者)が2026年2月27日に公開した動画「If you laugh, you're fluent.」です。公開から現在までに約188万回再生されているこの動画のテーマは、「英語のダジャレ(wordplay)が理解できたら、それはもう相当なレベルの証拠」というもの。5つのジョークを教材に、単語の「直訳の意味」と「比喩的な意味」を同時に思い出す訓練を紹介しています。本記事では、動画の内容を検索しやすい形に整理し、明日から使える練習法までまとめます。
なぜ英語のジョークは第二言語学習者に難しいのか
動画内でLucyさんは、第二言語でユーモアを理解するのが難しいのは「同じ単語が持つ2つの意味を、瞬時に両方思い出す」必要があるからだと説明します。これは単語を1つ覚えるより高度なスキルです。単語帳で1つの意味だけを覚えている段階では、オチに気づくまでにタイムラグが生じたり、そもそも気づけなかったりします。裏を返せば、「イディオムを直訳と比喩の両方で覚える」ことが、そのままジョークを理解できる上級者への近道になります。
"put my foot down" が二重の意味で笑える理由
1問目のジョークはこうです。「妻にフラミンゴのマネをやめるよう言われたので、put my foot down した」。flamingo(フラミンゴ)は片足で立つ鳥なので、"put my foot down" は文字通り「足を地面に下ろす(両足で立つ)」の意味に取れます。一方でこの表現には「断固として主張する・きっぱり反対する」という比喩的な意味もあり、そのダブルミーニングがオチになっています。
"rub someone the wrong way" と "make up" も同じ構造
2問目のジョークは「マッサージ師をクビにした。rubbed me the wrong way だったから」というものです。rub someone the wrong way は文字通り「毛並みに逆らってこする(猫を逆なでするイメージ)」と、比喩の「人を不快にさせる」の両方で成立します。
4問目の「科学者が原子を信用しない理由は、they make up everything だから」も同様の構造です。make up は「(物質を)構成する」と「(話を)でっち上げる」の二重の意味を利用したオチになっています。
発音を合わせて初めて成立するジョーク
3問目の「spaghettiで車を作って、drove pasta(= drove past her/彼女の横を通り過ぎた、と パスタを運転した の二重取り)」は、"past her" と "pasta" の発音を近づけることで初めて成立するタイプのジョークです。動画では、イギリス英語の長母音の past とアメリカ発音寄りの短母音の past を使い分け、her の h を落としてシュワ(曖昧母音)に変えることで音を揃えるコツまで解説されていました。意味だけでなく発音の変化まで押さえて初めてオチが分かる、レベルの高い一問です。
イディオムを直訳+比喩でセットで覚える練習法
ここまでの4問に共通するのは、どのイディオムも「直訳」と「比喩」の両方の意味を持ち、その2つを瞬時に切り替えることでオチが成立している点です。動画から持ち帰れる一番実践的な学習法は、新しいイディオムに出会うたびに、直訳の意味と比喩的な意味をセットでメモすることです。
語彙を多義語・比喩表現ごと増やしたい場合は、TOEIC頻出語をスワイプ+間隔反復(SRS)で覚えられるVocabUpのように、1つの表現を繰り返し違う角度から見返せるツールが向いています。また、イディオムは文中でどう使われているかを聞き取れて初めて実戦で使えるようになるため、聴いて5択で答えるListenUpで文脈ごと耳に入れる練習を組み合わせると、直訳と比喩の切り替えがより自然になります。
まとめ
English with Lucyの動画が教えてくれるのは、「英語のジョークが分かる=イディオムの2つの意味を瞬時に思い出せる」という上級者のスキルです。ポイントを整理します。
- 第二言語でジョークが難しいのは、直訳と比喩の2つの意味を同時に思い出す必要があるから
- put my foot down は「足を地面に下ろす」と「断固として主張する」の二重の意味
- rub someone the wrong way は「毛並みに逆らってこする」と「人を不快にさせる」の二重の意味
- make up は「構成する」と「でっち上げる」の二重の意味
- drove pasta のように発音を近づけて初めて成立するジョークもある
- 新しいイディオムは、直訳と比喩をセットでメモする習慣が一番の近道
イディオム全般の使い方をもっと知りたい方は、ビジネス英語のイディオム30|会議で頻出する表現とその由来・使い方もあわせてご覧ください。文脈で単語を覚える方法を体系的に知りたい方には、英単語を文脈で覚える方法|社会人が忘れない語彙学習を作る5つの実践技術もおすすめです。
動画全体はXでも公開中です。
よくある質問
Q1. put my foot downはどういう意味ですか?
put my foot downには2つの意味があります。文字通りには「足を地面に下ろす(両足で立つ)」で、比喩的には「断固として主張する・きっぱり反対する」という意味です。英語ネイティブ講師の動画で紹介されたジョークは、この二重の意味を利用したオチになっています。
Q2. なぜ英語のジョークは日本人学習者にとって理解しにくいのですか?
第二言語でユーモアを理解するには、同じ単語が持つ2つの意味(直訳の意味と比喩的な意味)を瞬時に両方思い出す必要があるためです。これは単語を1つ覚えるより高度な処理で、単語帳で1つの意味だけを覚えている段階では、オチに気づくまでにタイムラグが生じたり、そもそも気づけなかったりします。
Q3. rub someone the wrong wayの意味は?
文字通りには「毛並みに逆らってこする(猫を逆なでするイメージ)」、比喩的には「人を不快にさせる」という意味です。「マッサージ師をクビにした、rubbed me the wrong wayだったから」というジョークは、この二重の意味を利用しています。
Q4. イディオムを直訳と比喩の両方で覚えるには、どう練習すればよいですか?
新しいイディオムに出会ったら、直訳の意味と比喩的な意味をセットでメモするのが基本です。あわせて、多義語や比喩表現の語彙をスワイプ+間隔反復で増やすVocabUpや、文脈の中で聞き取って答えるListenUpのように、1つの単語・表現を複数の角度から反復できるツールを使うと定着が早まります。
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