英語学習コラム

英語履歴書・CV の書き方完全ガイド|外資系・海外転職で評価される構成

最終更新: 2026-05-24

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「日本語の職務経歴書をそのまま翻訳すればいい」── 残念ながら、外資系や海外転職市場で通用する英文のResume / CVは、構成・順序・動詞選び・行間の使い方まで日本語版とは別物です。本記事では Resume と CV の違いを整理し、評価される 6 ブロック構成と、社会人がそのまま使える書き方の型をまとめます。

Resume と CV の違い:使い分けの基本

英語圏の応募書類には Resume(レジュメ)と CV(Curriculum Vitae)の 2 種類があり、地域と職種によって使い分けが必要です。

Resume(レジュメ)

  • 主に米国・カナダで使用
  • 1〜2 ページに収める(経験豊富でも 2 ページ厳守が一般的)
  • 応募ポジションに関連する経験・スキルだけを抜粋
  • 応募先に合わせて毎回カスタマイズする
  • 定量実績を中心に「結果」を書く

CV(Curriculum Vitae)

  • 主に英国・欧州・豪州・アジア・学術職で使用
  • 2〜3 ページが一般的、研究職では制限なし
  • キャリア全般・研究業績・論文・受賞などを網羅
  • テンプレート的に使い回せる「経歴の全体像」

使い分けの目安

  • 米国・カナダの民間企業 → Resume
  • 英国・欧州の民間企業 → CV(ただし内容は Resume 並みに絞る)
  • 大学・研究機関・医療職 → CV(業績フル記載)
  • 豪州・NZ → CV と呼ばれるが実態は Resume に近い

求人票の指示("Please submit your resume" / "Please send your CV")をそのまま尊重するのが安全です。

6ブロック構成:標準的な並び順

Resume / CV の標準構成は次の 6 ブロック です。順番は基本的にこの並びを崩しません。

ブロック1:Contact Information(連絡先)— 最上部

  • Full name(氏名)— Taro Yamada のようにローマ字
  • City, Country(住所)— 番地は不要、都市名と国名のみ
  • Email(メール)— 個人のプロ用アドレス、会社メール NG
  • Phone(電話)— 国番号付き +81-90-...
  • LinkedIn URL(任意)
  • GitHub / Portfolio(技術職・クリエイティブ職)

ブロック2:Professional Summary(要約)— 3〜4 行

「自分は何屋で、何が強みで、何を求めているか」を 3〜4 行で要約。新卒は省略可。

ブロック3:Professional Experience(職歴)— 中核

新しい順(reverse chronological)で記載。各ポジション 3〜6 個のブレットポイント。

ブロック4:Education(学歴)— 3〜5 行

大学以降のみ。新しい順。在学中のみ GPA を入れる。

ブロック5:Skills(スキル)— 箇条書き

テクニカルスキル・ツール・言語スキル(English: Business / Japanese: Native)。

ブロック6:Awards / Certifications(受賞・資格)— あれば

受賞歴・資格・出版物。新卒の場合は「Activities」「Projects」を代わりに置く。

Professional Summary の書き方:3〜4行で自分を売る

Summary は採用担当者が最初に読む数行で、Resume 全体の読み込み深度を決める重要パートです。

テンプレート(3〜4 行)

"[Role with experience level] with [number] years of experience in [domain]. Proven track record of [key achievement type]. Seeking to bring [your strength] to [target role / company type]."

例文:マーケター

"B2B SaaS marketing manager with 8 years of experience leading demand generation and content strategy for early-stage startups. Proven track record of building marketing functions from scratch and scaling pipelines from zero to multi-million ARR. Seeking to bring growth marketing leadership to a Series B or later SaaS company expanding into Japan."

例文:エンジニア

"Senior backend engineer with 10 years of experience designing distributed systems for fintech and e-commerce platforms. Specialized in scaling payment infrastructure and high-throughput APIs. Looking for a senior IC role at a product-driven company tackling hard infrastructure problems."

Summary で避けるべき書き方

  • "Hard-working team player with great communication skills."— 抽象的すぎる
  • "Passionate about excellence."— 中身がない
  • "I am looking for ..."— 一人称代名詞は Resume では基本省略

Summary は 固有名詞・年数・実績タイプ を入れて具体化することで、AI スクリーニングと人間の両方に通ります。

Professional Experience:アクションバーブと定量実績

職歴セクションは Resume / CV の中核です。各ポジションを次の形で書きます。

各ポジションのヘッダー

Job Title | Company Name | City, Country

Month Year – Month Year (or Present)

各ブレットポイントの公式

動詞(過去形)+ 何をしたか + 数字・結果。3〜6 個のブレットを置きます。

  • Led a team of 8 engineers to rebuild the checkout pipeline, reducing latency by 40%.
  • Developed and launched a new onboarding flow that increased activation by 25% in 3 months.
  • Reduced AWS infrastructure costs by $200K annually through architecture optimization.

頻出アクションバーブ(過去形)

  • リーダーシップ系:Led / Managed / Directed / Oversaw / Coordinated
  • 構築・実装系:Built / Developed / Designed / Implemented / Launched / Engineered
  • 改善系:Improved / Optimized / Streamlined / Enhanced / Refined
  • 削減系:Reduced / Cut / Decreased / Lowered / Eliminated
  • 増加系:Increased / Grew / Boosted / Scaled / Expanded
  • 分析系:Analyzed / Evaluated / Investigated / Assessed
  • 協働系:Collaborated / Partnered / Liaised / Coordinated

避けるべき動詞

  • Responsible for ...(受動的すぎる)→ Led / Managed に置き換える
  • Helped with ...(具体性に欠ける)→ 具体動詞へ
  • Worked on ...(曖昧)→ Developed / Designed へ

定量実績の書き方

すべてのブレットに数字を入れる必要はありませんが、各ポジションで 3 個以上は定量実績 を入れるのが理想です。

  • %(パーセント増減)
  • $(金額・予算規模・コスト削減)
  • 人数(チーム規模・対応顧客数)
  • 期間(リリース期間・短縮期間)
  • 規模(顧客数・トランザクション数・データ量)

Education / Skills / Awards の書き方

Education

新しい順に大学以降のみを記載。各エントリは 2〜3 行。

Master of Business Administration (MBA)
INSEAD | Fontainebleau, France
September 2018 – June 2019

  • GPA は 3.5/4.0 以上の場合のみ 記載
  • 関連科目(Relevant coursework)は新卒・職歴 3 年未満のみ
  • 論文タイトル(Thesis)は学術職応募時のみ

Skills

カテゴリ別に箇条書き。各 5〜10 項目に絞る。

  • Technical: Python, SQL, AWS, Docker, Kubernetes
  • Tools: Salesforce, HubSpot, Tableau, Figma
  • Languages: English (Business), Japanese (Native), Mandarin (Intermediate)
  • Soft Skills は基本書かない(Summary や Experience に統合)

言語スキルのレベル表記

  • Native(母語)
  • Fluent / Professional(仕事で問題なく使える)
  • Business(業務会話可能、ネイティブほどではない)
  • Conversational(日常会話可能)
  • Basic(限定的)

TOEIC スコアは英米圏では認知度が低いため、Skills に書くより Awards / Certifications セクションに分けるのが無難です。

Awards / Certifications

  • 受賞名 | 主催 | 受賞年
  • 例: AWS Certified Solutions Architect | Amazon Web Services | 2024
  • 例: TOEIC 950 | IIBC | 2023
  • 例: PMP Certification | Project Management Institute | 2022

避けるべき書き方:日本人がやりがちな8つのミス

1. 顔写真・生年月日・性別・配偶者情報

米国・英国では差別防止の観点から 個人属性は記載禁止。日本式の履歴書テンプレを流用しない。

2. 一人称 "I" の濫用

Resume は省略形が基本。"I led a team" ではなく "Led a team" と書く。

3. 受動態("was responsible for")

能動的な動詞に置き換える。"Managed a team of 10" の方が強い。

4. 数字なしの抽象表現

  • NG: Significantly improved customer satisfaction.
  • OK: Improved customer satisfaction score from 72 to 89 within 6 months.

5. 仕事内容の羅列(Job description のコピー)

「何をしたか」ではなく、「何を変えたか/何を生み出したか」 を書く。

6. 形容詞・副詞の多用

"Successfully managed" の "Successfully" は冗長。動詞だけで強さを出す。

7. 過剰な形容詞リスト(Hardworking, dedicated, passionate, motivated)

Summary でも避ける。具体実績で「人柄」を示す方が説得力がある。

8. 3 ページ以上(Resume の場合)

米国・カナダの民間 Resume は 1〜2 ページ厳守。3 ページ目を読まれない前提で削る。

ATS(採用システム)対策とフォーマット

大企業の Resume はまず ATS(Applicant Tracking System) という自動スクリーニングを通過してから人間の採用担当者の目に届きます。ATS で弾かれないためのフォーマット原則を押さえます。

ファイル形式

  • PDF が標準(指定がなければ PDF)
  • ファイル名は "Lastname_Firstname_Resume.pdf" 形式
  • Word 形式の指定がある場合のみ .docx

レイアウト

  • 2 カラム・装飾的なテンプレートは避ける(ATS が読み取れない)
  • シンプルな 1 カラム・標準フォント(Arial / Calibri / Times New Roman、10〜12pt)
  • セクション見出しは標準名(Experience / Education / Skills)— カタカナ風の凝った名前は避ける
  • 画像・アイコン・グラフを使わない
  • 余白は十分に(上下左右 1〜2cm)

キーワードマッチング

求人票の文言を Resume に そのまま再利用 するのが ATS 対策の基本。応募ポジションごとに Resume を微調整します。

  • 求人票に "stakeholder management" → Resume にも "stakeholder management" を入れる
  • "data-driven" → Summary か Experience に "data-driven" を盛り込む

カバーレター(Cover Letter)

求人票で求められなくても、英国・欧州では カバーレターを添付するのが慣習。1 ページ・3〜4 段落で、なぜそのポジションに応募するか、なぜ自分が適任かを述べます。

Resume / CV を仕上げる練習プラン

ステップ1:英語のビジネス動詞を語彙固め

アクションバーブ(Led / Developed / Reduced / Optimized など)はビジネス英語で頻出します。WordsUpVocabUpでビジネスカテゴリの動詞を反復し、自然に思い浮かぶ状態にしておきます。

ステップ2:定量実績の文を組み立て練習

「Verb + Object + Result」の語順はSentenceBuilderのレベル 2〜3 で繰り返すと体に染み込みます。"Reduced cost by 30 percent"、"Led a team of 10" のような構造を反射的に作れるようになります。

ステップ3:自己紹介・職務要約を声に出す

面接の "Tell me about yourself" は Resume の Summary を口頭化する場面です。Speaking Instantでビジネス自己紹介系の表現を反復しておくと、書類と口頭の表現が一致します。

ステップ4:オンライン英会話で模擬面接を受ける

レッスン冒頭で「私の Resume を読みながら、面接官として質問してください」と依頼すると、書類と口頭応答の整合性が確認できます。受け放題プランや 5〜10 分の短時間レッスンに対応したサービスなら、応募シーズンの 2〜3 週間に毎日仕上げを進める運用がしやすくなります。

英文 Resume と模擬面接を毎日のレッスンで仕上げる

Resume / CV は書類が完成してからが本番です。書類の内容を口頭で説明できるか、英語面接で質問されたら答えられるか── 受け放題プランで毎日 5〜10 分の模擬面接を組み込むと、応募の通過率が大きく変わります。

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