英語学習コラム

英語の代名詞ガイド|it / they / this / that の使い分けと混乱しやすいパターン

最終更新: 2026-05-24

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「it と they はどう違う?」「this と that の使い分けが分からない」「myself って何のためにあるの?」── 社会人英語学習者が会話・ライティングで地味につまずくのが代名詞です。本記事では、人称代名詞の 4 つの格(主格・所有格・目的格・所有代名詞)、指示代名詞 this / that、再帰代名詞 myself / themselves まで、混乱しやすいパターンを具体例で整理します。

人称代名詞の4つの格を30秒で把握する

英語の人称代名詞は 主格・所有格・目的格・所有代名詞 の 4 つの形を持ちます。まず全体像を表で押さえてください。

人称主格所有格目的格所有代名詞再帰代名詞
1 人称単数Imymeminemyself
2 人称youyouryouyoursyourself / yourselves
3 人称男性hehishimhishimself
3 人称女性sheherherhersherself
3 人称中性ititsititself
1 人称複数weourusoursourselves
3 人称複数theytheirthemtheirsthemselves

使い分けは「文中での役割」で決まります。

  • 主格(文の主語): She sent the email.
  • 所有格(名詞の前): This is her laptop.
  • 目的格(動詞・前置詞の後): I called her yesterday. / The email is from her.
  • 所有代名詞(名詞を伴わず単独): This laptop is hers.

注意したいのは its(所有格)と it's(it is の短縮形)の混同。書き間違いが多発するポイントなので、メール送信前に必ず確認してください。

it と they の使い分け

「it」と「they」の選択は、日本人学習者が直感だけで判断すると間違えやすい領域です。原則を 3 つに整理します。

1. 単数か複数かで決まる(数の一致)

  • The report is on my desk. It needs review.(報告書は机にある。それは確認が必要だ)
  • The reports are on my desk. They need review.(報告書は机にある。それらは確認が必要だ)

2. 会社・組織・チームは単数 it(米英語)/ 複数 they(英英語)

  • 米英語: Apple released a new product. It is selling well.
  • 英英語: Apple have released a new product. They are selling well.

ビジネスでは 米式・it 単数扱いのほうが無難です。「Our team is」「The company is」と単数で受けると間違いがありません。

3. 性別不明の単数の人を受ける時の they(singular they)

現代英語では「誰か 1 人だが性別不明」の文脈で they / them / their を単数として使うのが標準になっています。

  • Someone left their umbrella in the office.(誰かが傘を置いていきました)
  • If a customer calls, please tell them I'll call back.(もしお客様から電話があったら、折り返すと伝えてください)

かつては「he/his」で受けるのが規範でしたが、現在の社会人ビジネス英語では singular they が標準です。違和感があっても積極的に取り入れてください。

this と that(指示代名詞)の使い分け

this / that / these / those は、距離(物理的・心理的)と新旧(既出か新出か)で使い分けます。

物理的な距離

  • This is my desk.(こちらが私の机です)— 近い
  • That is the conference room.(あちらが会議室です)— 遠い

時間的な距離(会話の中で)

  • This is a great idea.(これは素晴らしいアイデアです)— 直前 or これから話す内容
  • That was a great meeting.(あれは素晴らしい会議でした)— 過去・終わったこと

電話・メールでの慣用

  • 電話: This is John speaking. / Is this Sarah?(こちらジョンです / サラさんですか)
  • 米英語の電話では「This is ~」(自分側)、「Is this ~?」(相手側)で固定。日本語の「もしもし」の感覚に近い決まり文句です。

会話の流れを受ける this / that

  • これから話す内容を予告: I want to say this: we need more time.(言いたいのは、もっと時間が必要だということだ)
  • 既出の話題を受ける: That's a good point.(それは良い指摘です)— 相手の発言を受けて評価

会議で That's a fair point. / This is exactly what I meant. を使えるようになると、ぐっと自然な相づちになります。

再帰代名詞 myself / themselves の使い方

myself / yourself / himself / herself / itself / ourselves / yourselves / themselves は 再帰代名詞と呼ばれます。主に 2 つの用法があります。

1. 主語と目的語が同じ時(再帰用法)

  • I hurt myself.(自分を傷つけた)— 主語 I が目的語も I
  • She introduced herself to the team.(彼女はチームに自己紹介した)
  • The system updates itself automatically.(システムは自動で更新する)

2. 強調用法(〜自身が)

  • I'll do it myself.(自分でやります)— 「他の誰でもなく自分が」と強調
  • The CEO himself attended the meeting.(CEO 自ら会議に出席した)
  • You can fix it yourself.(あなた自身で直せます)

日本人が間違えやすいパターン

  • × Please contact myself. → ○ Please contact me.(自分が動作の主語ではないので普通の目的格 me)
  • × He talked with John and myself. → ○ He talked with John and me.(前置詞 with の目的語、主語ではない)

「丁寧に聞こえるかも」と myself を使う日本人が多いですが、主語と一致しないなら再帰代名詞は不要です。むしろ違和感のある英語になるので注意してください。

所有代名詞 mine / yours / hers の使い方

所有代名詞は「所有格 + 名詞」の代わりに 1 語で使える便利な形です。文末や単独で使われることが多い特徴があります。

基本パターン

  • This is my laptop. → This laptop is mine.(このノート PC は私のです)
  • Is this your coffee? → Is this coffee yours?(このコーヒーはあなたのですか)
  • Their office is bigger than ours.(彼らのオフィスは私たちのより大きい)

「of + 所有代名詞」のパターン

  • He's a colleague of mine.(彼は私の同僚です)— 「a colleague + my」とは言えないので of mine
  • That's a habit of his.(それは彼の癖です)

注意:its には所有代名詞がない

he → his(所有格と所有代名詞が同形)、she → hers、we → ours、they → theirs のように対応がありますが、it には所有代名詞が存在しません。「The dog wagged its tail」(its = 所有格)は OK ですが、「The tail is *its」とは言えません。代わりに「The tail belongs to it」のように言い換える必要があります。

ビジネス英語の頻出代名詞パターン

ビジネスメール・会議では、代名詞の選択 1 つで「礼儀正しい印象」か「事務的な印象」かが変わります。よく使う型を 3 つ押さえてください。

1. 主語を we にして組織の意思を示す

  • We would like to confirm the meeting time.(会議時間を確認させてください)— 個人 I より組織として柔らかい
  • Our team is preparing the report.(弊チームで報告書を準備中です)

2. you で相手の関心を引く

  • What would you like to do next?(次に何をしたいですか)— 主語が you だと相手中心の印象
  • Your feedback would be appreciated.(フィードバックをいただけると助かります)

3. it で形式主語を作って情報を後ろに置く

  • It would be great if we could meet next week.(来週お会いできれば幸いです)— It = if 以下の内容を指す形式主語
  • It is important to confirm the deadline.(締切確認が重要です)

「It is / It would be」で始める文は、ビジネスメールの定番パターンです。直接的すぎる「You should ...」を避けて柔らかく伝えるための重要なテクニックです。

日本人がつまずきやすい3つの落とし穴

1. its と it's の取り違え

これは英語ネイティブも間違える書き間違いトップクラスです。its = 所有格(その〜)、it's = it is の短縮形。「The company changed its strategy」(その戦略を)と「It's a great opportunity」(it is a great opportunity)は別物です。メール送信前に Ctrl+F で「it's」をチェックする習慣をつけると安全です。

2. me / I / myself の使い分けミス

「John and I went to the meeting」「The manager invited John and me」のように、自分が主語側なら I、目的語側なら me。前置詞の後(with / for / between)は必ず me です。「between you and I」は誤りで、正しくは between you and me。ネイティブでも間違える箇所なので、社会人英語学習者も慎重に。

3. 性別不明の人を he で受けてしまう

「If a customer has a question, he should contact support」は古い英語です。現代では they で受けるのが標準。「they should contact support」と単数で使って違和感ありません。ビジネス英語でも singular they は完全に許容されています。

代名詞を体に染み込ませる練習プラン

代名詞は基礎中の基礎ですが、瞬発力が求められる会話では迷うことが多い領域です。以下の 3 ステップで反射的に出るようにします。

ステップ1:BasicLoop で中学英語の代名詞を取り戻す

当サイトのBasicLoopには、中学英語の基本構文がまとまっています。主格・所有格・目的格の使い分けは中学レベルですが、無意識に出るまで反復すると、英会話で「あれ、her だっけ hers だっけ」と迷う時間がなくなります。

ステップ2:GrammarUp で代名詞の文法問題を演習

当サイトのGrammarUpには代名詞の格・再帰代名詞・所有代名詞の問題が含まれます。Lv.1〜Lv.3 で基礎を固め、Lv.4〜Lv.5 で「between you and me / I」のような落とし穴問題に挑戦してください。

ステップ3:Speaking Instant で口から出るようにする

当サイトのSpeaking Instantでは、日本語を見て即座に英語に変換する練習ができます。「彼が私たちに頼んだ」「これは彼女のものです」のような代名詞を含む文を反復すると、瞬発力が上がります。

ステップ4:オンライン英会話で実戦投入

覚えた代名詞は、オンライン英会話で講師に対して使うのが最も定着します。自己紹介・近況報告で「I」「my」「mine」「myself」を意識的に使い分ける練習をすると、2 週間で迷いがなくなります。受け放題プランや 5〜10 分の短時間レッスンに対応したサービスなら、忙しい社会人でも続けやすい仕組みです。

代名詞を毎日のレッスンで反射的に使う

代名詞は中学英語の基礎ですが、瞬発力が求められる会話で迷うと文全体が止まります。受け放題プランで毎日 5〜10 分のレッスンを積み重ねると、「I / me / mine」「he / him / his」「they / them / their」が会話の中で自動的に出るようになります。

まずは 7 日間の無料体験で、自分の英語の代名詞使いをチェックしてみるのがおすすめです。

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