英語の使役動詞 have / let / make / get の使い分け|社会人がビジネスで迷わない
最終更新: 2026-05-24
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「部下に資料を作らせる、と英語で言おうとして have / make / let / get のどれを使うか迷う」── 使役動詞は、社会人がビジネス英語で誰かに何かをさせる場面で必ず登場します。本記事では、have / let / make / get の 4 つの使役動詞を、続く動詞の形・ニュアンスの強さ・ビジネス頻出パターンの 3 軸で整理し、迷わず選べるようになる判断基準を解説します。
使役動詞の全体像:4つの動詞と続く形
英語の使役動詞は have / let / make / get の 4 つです。それぞれ続く動詞の形が異なり、これを覚えないと正しい文が作れません。
| 使役動詞 | 続く形 | 例 | ニュアンス |
|---|---|---|---|
| have | 人 + 動詞原形 | I had him send the file. | 業務上の依頼・指示 |
| let | 人 + 動詞原形 | Let me know. | 許可・〜させてあげる |
| make | 人 + 動詞原形 | She made him apologize. | 強制・嫌でも〜させる |
| get | 人 + to 不定詞 | I got him to agree. | 説得・なんとか〜させる |
| have | 物 + 過去分詞 | I had the report finished. | 物事を済ませる |
判断の軸:強制の強さと続く形
4 つは 「強制度」 でも並べられます。弱い順に let(許可)→ get(説得)→ have(依頼)→ make(強制)。続く動詞の形は、get だけが to 不定詞、それ以外は動詞原形と覚えれば 7 割は対応できます。
have:業務上の依頼・指示(中立)
have + 人 + 動詞原形は 「人に〜してもらう」 という業務上の依頼・指示を表します。命令でも嫌々でもなく、立場として頼める関係での自然な指示です。
典型的な使用パターン
- I'll have my assistant send you the file.(アシスタントに送らせます)
- The manager had the team prepare the slides.(マネージャーはチームに資料を準備させた)
- I'll have someone call you back.(折り返し電話させます)
- Could you have John review this?(John に確認してもらえますか?)
ビジネスメールで頻出
「〜にさせる」より「〜してもらう」の感覚で、上司・先輩・依頼先など立場にかかわらず幅広く使えます。命令調にならない便利な表現です。
- I'll have the team get back to you by Friday.(金曜までに返答させます)
- Let me have the vendor confirm the timeline.(業者に納期を確認させます)
make ほど強制的でなく、let ほど許可的でもない、ビジネスで最も使いやすい中立の使役動詞です。
let:許可・〜させてあげる
let + 人 + 動詞原形は 「人に〜することを許可する・〜させてあげる」 という意味です。相手の意思を尊重するニュアンスがあり、ビジネスでもカジュアル会話でも頻出します。
典型的な使用パターン
- Let me know if you have any questions.(質問があれば知らせてください)
- Let me check with my team.(チームに確認させてください)
- Please let me introduce myself.(自己紹介させてください)
- Let's get started.(始めましょう = Let us)
Let me 〜 はビジネスの定型句
「Let me know」「Let me check」「Let me confirm」「Let me think about it」は、ビジネスメール・会議で1日に何度も使う鉄板表現です。直訳の「私に〜させて」より 「私に〜させてください」 という丁寧な前置きとして機能します。
allow との違い
let は to 不定詞を取らず動詞原形を取りますが、より硬い表現が必要な場合は allow + 人 + to + 動詞原形 を使います。This system allows users to access the data.(システムはユーザーがデータにアクセスすることを許可する)。allow はマニュアル・契約書・公式アナウンスで頻出します。
make:強制・嫌でも〜させる
make + 人 + 動詞原形は 「人に強制的に〜させる」 という意味で、4 つの中で最も強制度が高い使役動詞です。本人の意思に反していてもさせるニュアンスが含まれます。
典型的な使用パターン
- The teacher made us stay after class.(先生は授業後も残らせた)
- The deadline made the team work overtime.(締切でチームは残業させられた)
- Don't make me repeat myself.(言い直させないで)
- The boss made him apologize.(上司は彼に謝らせた)
ビジネスでは慎重に使う
make は強制ニュアンスがあるため、社内の上下関係では多用すると 「圧力をかけた」 印象になります。同僚・部下に対する依頼は have が無難で、make は 状況・締切・規則が原因 で誰かが何かせざるを得なかった場面で使うと自然です。
- 自然: The new policy made us change the process.(新ポリシーで手順変更が必要になった)
- 注意: I made her do the report.(彼女に報告書を書かせた)— 強制的に響く
受動態にすると to が復活
make を受動態にすると、原形ではなく to 不定詞に戻ります: He was made to apologize.(彼は謝らされた)。能動態 made him apologize / 受動態 was made to apologize、というルールは英文法の定番落とし穴です。
get:説得・なんとか〜させる(to 不定詞)
get + 人 + to + 動詞原形は、ほかの 3 つと異なり to 不定詞 を取ります。意味は 「説得して〜させる・なんとか〜させる」。少し努力や説得が必要なニュアンスを伴います。
典型的な使用パターン
- I finally got him to agree.(やっと彼を同意させた)
- How did you get her to come to the meeting?(どうやって彼女を会議に来させたの?)
- I'll get the team to review the draft.(チームにドラフトを確認してもらうよ)
- Can you get John to send me the link?(John にリンクを送ってもらえますか?)
have との微妙な差
have him send(送らせる、自然な業務指示)と get him to send(送ってもらう、ちょっと頼み込む感)はほぼ同義ですが、get の方が 「働きかけ・説得のプロセス」 をうっすら含みます。立場上当然頼める相手には have、ひと押し必要な相手には get、と使い分けると自然です。
口語では get が増えている
カジュアルなビジネス英語では、have より get を使う人も増えています。「Can you get someone to do this?」のように、依頼の柔らかい表現として機能します。
have + 物 + 過去分詞:物事を済ませる・〜してもらう
have の使役にはもう 1 つ重要なパターンがあります: have + 物 + 過去分詞。「物を〜してもらう / 〜される」という意味で、ビジネス・日常両方で頻出します。
典型的な使用パターン
- I had my report reviewed by the manager.(マネージャーに報告書をレビューしてもらった)
- We had the system updated last week.(先週システムをアップデートしてもらった)
- I had my computer fixed.(パソコンを修理してもらった)
- She had her hair cut.(髪を切ってもらった)
get + 物 + 過去分詞もほぼ同義
have の代わりに get を使っても同じ意味になります: I got my report reviewed.。have の方がフォーマル、get の方がカジュアルなトーンです。
『被害』の意味になることもある
have + 物 + 過去分詞は文脈によって 「〜されてしまう(被害)」 という意味にもなります。
- I had my bag stolen on the train.(電車でカバンを盗まれた)
- He had his license suspended.(彼は免許を停止された)
「自分の意思で〜してもらう」か「不本意に〜される」かは、文脈で判断します。
日本人がやりがちな使役動詞のミス
ミス1:make の後を to 不定詞にしてしまう
誤: The boss made me to work overtime.
正: The boss made me work overtime.
能動態の make / have / let は 動詞原形。to を付けるのは get だけです。受動態の be made to は to が復活します。
ミス2:let を「〜させた(強制)」の意味で使う
誤: I let him do the report.(させてあげたつもりが、強制のニュアンスを出したいなら違う)
正: 強制なら make、業務依頼なら have、説得なら get。
let は 許可 の意味なので、強制を伝えたい場合は誤解されます。
ミス3:have + 人 + 動詞原形 と have + 物 + 過去分詞を混同
I had him fix the printer.(彼に直してもらった、〜が直した)
I had the printer fixed.(プリンターを直してもらった、〜される側)
主語が 人なら原形、物なら過去分詞。混同すると意味が壊れます。
ミス4:『〜させてください』を make me で言う
誤: Make me know if there's any update.(強制的に知らせさせるニュアンス)
正: Let me know if there's any update.(知らせてください、許可)
日本語の「〜させてください」は許可の依頼なので、Let me 〜 が正解です。Make は強制になってしまいます。
ミス5:force / require の方が自然な場面
強い強制を表すとき、make よりも force / require / oblige が自然な場合があります。これらはすべて to 不定詞を取ります。
- The policy requires employees to wear ID badges.(社員に ID 着用を義務付ける)
- The situation forced us to act quickly.(状況により迅速に動かざるを得なかった)
使役動詞を体に染み込ませる練習プラン
使役動詞は 「形 5 割、ニュアンス 5 割」 の世界です。形(原形 or to 不定詞 or 過去分詞)を覚えるだけでなく、4 つの強制度の差を場面でイメージできる必要があります。
ステップ1:GrammarUp で使役構文を反復
当サイトのGrammarUpには、使役動詞の四択問題が収録されています。「強制なら make、業務依頼なら have、許可なら let、説得なら get」というパターン認識を繰り返し問題で固めましょう。形の選択(原形 vs to 不定詞 vs 過去分詞)も同時に身につきます。
ステップ2:Speaking Instant で口に出す
Speaking Instantでは、日本語を見て即座に英文を作る練習ができます。「アシスタントに送らせます」「チームに資料を準備させた」「報告書をレビューしてもらった」のような使役動詞を含む文を反復すると、ビジネスシーンで瞬時に have / let / make / get を選べるようになります。
ステップ3:ReadUp で実用例を観察
ReadUpでは、ネイティブが書いた自然な英文に触れられます。「I had the report reviewed」「Let me know」のような使役表現が出てきたら、どのニュアンスで使われているかを意識しながら読むと感覚が研ぎ澄まされます。
ステップ4:オンライン英会話で実戦投入
使役動詞は、ビジネス英会話で「指示・依頼・許可」を伝える場面で頻出します。「I'll have my team get back to you」「Let me check with the manager」「I got him to agree」を意図的に毎レッスン使うと、ビジネス英語の 「人を動かす表現」 が自然に出るようになります。受け放題プランや 5〜10 分の短時間レッスンに対応したサービスなら、忙しい平日でも反復しやすい仕組みです。
使役動詞を毎日のレッスンで使い分ける
使役動詞は、知識として理解しても咄嗟に have / let / make / get を選ぶには反復が必要です。受け放題プランで毎日 5〜10 分のレッスンを積み重ねると、ビジネス英語の「人に動いてもらう」表現が自然に口から出るようになります。
まずは 7 日間の無料体験で、講師との会話に使役動詞を組み込む練習を試してみるのがおすすめです。
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