英語学習コラム

英語の命令文ガイド|丁寧な命令から強い指示まで6パターン

最終更新: 2026-05-24

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「英語の命令文って、Send me the report. みたいに動詞で始めるんですよね?でもそれって失礼じゃないですか?」── 日本人英語学習者が最も気にするのが、命令文の丁寧度です。本記事では、命令文を丁寧度の低い順から 6 パターンで整理し、社会人がビジネスメール・会話で失礼にならず使うための判断基準を、具体例とともに解説します。

命令文の基本:動詞原形で始める

英語の命令文は主語を省略し、動詞の原形で始めます。これが最も基本的な形です。

形の作り方

  • Send the report.(レポートを送って)
  • Open the window.(窓を開けて)
  • Be quiet.(静かに)— be 動詞も原形
  • Have a seat.(お座りください)

主語 You は省略される

命令文は本来「You + 動詞原形」ですが、主語の You が省略される形です。「You send the report.」とは言わず、「Send the report.」とだけ言います。

命令文のニュアンス

動詞原形だけの命令文は、文脈・口調・関係性によって意味が大きく変わります。同じ Sit down. でも、親が子供に言う場合は普通の指示、上司が部下に言う場合はかなり強い命令になります。社会人英語では、後述の Please や Could you を組み合わせて丁寧度を調整するのが基本です。

イントネーションも重要

命令文は、文末を下げると強い指示、上げると依頼に近づきます。Send the report.(↘)は指示、Send the report?(↗)は確認・依頼のニュアンスを含みます。

Don't の否定命令:禁止と注意

否定の命令文は Don't / Do not + 動詞原形で作ります。

基本形

  • Don't worry.(心配しないで)
  • Don't be late.(遅れないで)— be 動詞でも Don't
  • Don't forget to send it.(送り忘れないで)
  • Don't open the email.(メールを開けないで)

Don't と Do not のニュアンス差

口語では Don't、フォーマル・看板・規則では Do not を使うのが一般的です。

  • カジュアル: Don't touch that.
  • 看板・公式: Do not enter.(立ち入り禁止)/ Do not feed the animals.(餌を与えないでください)

Never で強い禁止

「絶対に〜するな」と強く言いたいときは Never + 動詞原形を使います。

  • Never share your password.(絶対にパスワードを共有するな)
  • Never give up.(決して諦めるな)

ビジネスでの否定命令

「〜しないでください」は、ビジネスでは Please don't または Please refrain from + 動名詞 を使うとマイルドになります。

  • Please don't reply to this email.(このメールに返信しないでください)
  • Please refrain from smoking.(喫煙をお控えください)— かなりフォーマル

Let's の提案命令:一緒にやろう

Let's + 動詞原形は「(一緒に)〜しよう」という提案命令です。命令というより勧誘に近いトーンで、ビジネスでも頻出します。

基本形

  • Let's start the meeting.(会議を始めよう)
  • Let's discuss this tomorrow.(明日これを議論しよう)
  • Let's grab lunch.(ランチに行こう)
  • Let's take a break.(休憩しよう)

否定: Let's not

  • Let's not rush.(急がないでおこう)
  • Let's not waste time.(時間を無駄にしないでおこう)

口語では Let's don't という言い方もありますが、書き言葉では Let's not が標準です。

付加疑問: ..., shall we?

Let's の文に対する付加疑問は shall we? です。

  • Let's start, shall we?(始めましょうか?)
  • Let's wrap up here, shall we?(ここで切り上げましょうか?)

Let me との混同に注意

Let's = Let us(私たち一緒に)と Let me(私に〜させて)は別物です。

  • Let's check the data.(一緒にデータを確認しよう)
  • Let me check the data.(私にデータを確認させてください)

Please の位置と丁寧度

命令文をマイルドにする最も簡単な方法は Please を付けることです。Please の位置で微妙にニュアンスが変わります。

Please の3つの位置

位置ニュアンス
文頭Please send the report.標準・丁寧
文末Send the report, please.やや柔らかい・口語
動詞直前Please send the report.= 文頭と同じ扱い

Please だけでは万能ではない

Please を付ければどんな命令文でも丁寧になるわけではありません。強い動詞 + Please は、かえって押し付けがましく聞こえることもあります。

  • NG 気味: Please give me the report now.(now が強圧的)
  • OK: Please send me the report when you have a moment.
  • もっと OK: Could you send me the report when you have a moment?

If you could ...(〜していただければ)

もう一段階丁寧にしたいときは、If you could ... の形を使うとフォーマルです。

  • If you could send the report by Friday, that would be helpful.(金曜までにレポートを送っていただけると助かります)
  • If you could review the document, I'd appreciate it.

I'd appreciate it if ...

  • I'd appreciate it if you could share the slides.(スライドを共有していただけるとありがたいです)

これは命令文ではなく仮定法を使った依頼表現で、社内メール・社外メールどちらでも使える汎用度の高い形です。

Could you ...? との丁寧度比較:6段階整理

命令文と疑問文ベースの依頼表現を、丁寧度の低い順に並べると以下のようになります。

レベル使う場面
1(最強い)動詞原形Send the report.緊急時・部下に対する強い指示・親が子に
2Please + 動詞原形Please send the report.同僚・部下への普通の指示
3Can you ...?Can you send the report?同僚・親しい関係
4Could you ...?Could you send the report?社内ビジネス標準・丁寧
5Would you mind ...ing?Would you mind sending the report?かなり丁寧・上司・社外
6(最丁寧)I was wondering if you could ...I was wondering if you could send the report.非常にフォーマル・初対面・依頼しづらい内容

社内メールの推奨レベルは 4 (Could you ...?)

社内向けのビジネスメールは、Could you ...? をベースに、関係性によって Please + 動詞原形(指示寄り)と Would you mind ...ing?(より丁寧)を選ぶのが無難です。

注意:Would you mind ...? の回答

Would you mind ...? は「〜するの気にしますか?」と聞いているので、OK の答えは No, not at all.Of course not.(気にしませんよ)になります。「Yes」だと「気にする = 嫌だ」になるので注意。

  • A: Would you mind sending the report?
  • B: No, not at all. I'll send it now.(OK)

看板英語:Do not / No / Please

看板・標識・公式アナウンスでの命令文は、口語とは違うパターンを使います。社会人なら覚えておきたい看板英語をまとめます。

Do not + 動詞原形

  • Do not enter.(立ち入り禁止)
  • Do not feed the animals.(餌を与えないでください)
  • Do not disturb.(起こさないでください・ホテルのドアサイン)
  • Do not touch.(触らないでください)

No + 動名詞 / 名詞

  • No smoking.(禁煙)
  • No parking.(駐車禁止)
  • No photography.(撮影禁止)
  • No entry.(立入禁止)

Please + 動詞原形

  • Please wait here.(こちらでお待ちください)
  • Please keep silent.(お静かに)
  • Please be quiet.(お静かに)

感嘆符の使い方

命令文の文末に感嘆符(!)を付けると、感情・緊急性が強調されます。ビジネスメールではほぼ使いません。看板・警告・カジュアル会話で使います。

  • 緊急: Watch out!(気をつけて!)/ Stop!(止まれ!)
  • 励まし: Good luck!(頑張って!)/ Have a great day!(良い一日を!)
  • ビジネスメールでは原則ピリオド: Please send the report.(自然)/ Please send the report!(押し付けがましい)

命令文を体に染み込ませる練習プラン

命令文は形が単純な分、丁寧度の調整が肝心です。社会人英語では、Please / Could you / Would you mind を場面で使い分けられるかが勝負どころです。

ステップ1:GrammarUp で命令文・依頼表現を反復

当サイトのGrammarUpには、命令文と依頼表現の選択問題が収録されています。「Could you ...?」「Would you mind ...?」のような形のミスを潰すには、反復で型を体に染み込ませるのが近道です。

ステップ2:Speaking Instant で口に出す

Speaking Instantでは、「レポートを送ってください」「ちょっと待って」のような依頼表現を瞬間英作文で反復できます。Could you / Would you mind が口から自然に出るまで体に染み込ませます。

ステップ3:BasicLoop で基本パターンを5ステップ学習

BasicLoopは中学英語の基本パターンを 5 ステップで定着させるツールです。命令文の基本形(動詞原形)を確実に押さえたい方は、まずここから始めるのも有効です。

ステップ4:オンライン英会話で実戦投入

覚えた命令文・依頼表現は、オンライン英会話で講師に対して使うのが最も定着します。「Could you say that again?」「Would you mind speaking more slowly?」を意識的に毎レッスン使うと、講師とのコミュニケーションが一気にスムーズになります。受け放題プランや 5〜10 分の短時間レッスンに対応したサービスなら、忙しい平日でも続けやすい仕組みです。

命令文・依頼表現を毎日のレッスンで使い分ける

命令文と依頼表現は、知識として理解しても咄嗟の会話で適切な丁寧度を出すには反復が必要です。受け放題プランで毎日 5〜10 分のレッスンを積み重ねると、Please / Could you / Would you mind の選択が直感的にできるようになります。

まずは 7 日間の無料体験で、講師との会話の中で依頼表現を意識的に使ってみるのがおすすめです。

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